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【2020年 第162回天皇賞(秋)】特徴まとめ

天皇賞(秋) 特徴

天皇賞(てんのうしょう)は、日本中央競馬会(JRA)が春・秋の年に2回開催される重賞競走。賞金のほかに、優勝賞品として皇室から楯が下賜され、天皇賞を「盾」と通称することもある。

JRAによると天皇賞は、1905年5月6日に横浜の日本レースクラブが、明治天皇から「菊花御紋付銀製花盛器」を下賜されたことにより創設された「The Emperor’s Cup(エンペラーズカップ)」を前身としている。これにより、JRAが前身としているまで遡ると1905年に起源をもち、日本で開催されている競馬の競争において最高の格付であるGIの中でも、長い歴史と伝統を持つ競走である。

1936年に「日本競馬会」が設立され、翌1937年に地方の競馬倶楽部が「日本競馬会」に統合されたを機に、「帝室御賞典競走」が春は阪神競馬場、秋は東京競馬場と、東西で年2回開催されることとなった。なお、この年の秋の競争が天皇賞の第1回とみなされており、東京競馬場の芝2,600mで開催された。

その後、1938年の春に開催された第2回は阪神競馬場の芝2,700mで4歳(現3歳)以上の競走馬によって行われ、同年秋の第3回から「5歳(現4歳)以上、芝3,200m」という競争条件に変更され、能力検定競走として非公開で開催された1944年春まで「帝室御賞典競走」という名称で開催された。1944年春から第二次世界大戦の影響で中断されたものの、戦後の1947年春に「平和賞」の名で復活し、同年秋より現行の「天皇賞」に改称され、春は京都競馬場、秋は東京競馬場に開催されることとなった。

天皇賞は、1981年春より「勝ち抜き制」が廃止されたことにより、過去の優勝馬にも出走権が与えられることとなった。長年、「5歳(現4歳)以上、芝3,200m」という条件で開催されていた天皇賞だったが、1984年の競馬番組の改革により、秋は距離を芝2,000mに短縮。加えて、1987年より天皇賞(秋)では4歳(現3歳)の競走馬が出走できるように条件が変更された。

2000年から天皇賞(秋)はジャパンカップや有馬記念とともに「秋の古馬三冠競走」とされ、同一年に開催される3競走をすべて優勝した競走馬に褒賞金が贈呈されることとなった。

また、天皇賞は長期間に渡って、出走資格を内国産の牡・牝馬限定としていたが、2000年春に初めて外国産馬に門戸が開かれ、2005年春には国際競争に指定されたことを受け、外国調教馬の出走が認められた。さらに2008年には、国際交流競走として競走内容の充実を図る観点から、せん馬の出走も可能となった。

なお、本記事では、東京競馬場の芝2,000m秋の開催の舞台を取り扱う。

【2020年 第162回天皇賞(秋)】コースの特徴

2020年 第162回天皇賞(秋) コース特徴

天皇賞(秋)のコースの特徴を見てみよう。天皇賞(秋)のコースは、1コーナー奥に位置するスタートから2コーナーに向かっていくレイアウトになっている。

天皇賞(秋)のコースの特徴として、2コーナーまでの距離が短いことから、外目を通らされると距離のロスが大きいということが挙げられる。向正面半ばには上り坂があり、そこから3コーナーにかけて下り坂となっている。直線距離は525.9m。

直線に向いてからすぐに約160mの上り坂があり、その後約300mはほぼ平坦になっている。天皇賞(秋)のコースは、坂を上った後に、ゴール前でもう一度末脚を伸ばすことが求められるタフなコースという特徴がある。

レース前半を器用に立ち回ることができるうえに、直線においてより速い末脚を発揮する能力、そしてタフなコースを押し切れるだけの体力を持つ競走馬が好走しやすくなっている。

【2020年 第162回天皇賞(秋)】過去10レースの優勝馬

続いては天皇賞(秋)の過去10年の優勝馬を見ていこう。

回数 開催日 距離 馬名 性齢 人気 タイム
第142回 2010年10月31日 2000m ブエナビスタ 牝4 1 1:58.2
第144回 2011年10月30日 2000m トーセンジョーダン 牡5 8 1:56.1
第146回 2012年10月28日 2000m エイシンフィッシュ 牡5 1 1:57.3
第148回 2013年10月27日 2000m ジャスタウェイ 牡4 2 1:57.5
第150回 2014年11月2日 2000m スピルバーグ 牡5 9 1:59.7
第152回 2015年11月1日 2000m ラブリーデイ 牡5 12 1:58.4
第154回 2016年10月30日 2000m モーリス 牡5 1 1:59.3
第156回 2017年10月29日 2000m キタサンブラック 牡5 2 2:08.3
第158回 2018年10月28日 2000m レイデオロ 牝4 2 1:56.8
第160回 2019年10月27日 2000m アーモンドアイ 牝4 1 1:56.2

【2020年 第162回天皇賞(秋)】レース傾向

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