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今話題の“外厩”って何?外厩情報を入手できるサイトって?

ノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏
ノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏

2018年のGI競走以降、話題となっている「外厩情報」(がいきゅうじょうほう)。

かつては競馬初心者の方や、かなりの競馬ファンの方すら知らないとされていましたが、GI競走開催後に行われる関係者へのインタビューでノーザンファーム天栄の場長である木實谷雄太氏が答える機会が増えたことからその知名度はかなり上がり、休み明けの競走馬がレースで好走するかどうかを見極めるために必要なツールとされています。

今回は、そんな「外厩情報」についてまとめてみようと思います。

外厩とは?

日本では、一般的に競馬の厩舎がトレーニングセンターや競馬場近辺に集中的に配置されていて、調教師は主催者によって厩舎を貸し与えられています。通常競馬に出走する際には貸し与えられた厩舎に10日ほど(初出走の場合は30日)滞在し、レース当日に直接競馬場に向かう必要があります。これを「内厩制」(ないきゅうせい)といい、その一方で、それ以外の土地に所在する厩舎のことを「外厩」(がいきゅう)といい、外厩より直接競馬場に向かい出走できる制度のことを「外厩制」(がいきゅうせい)と呼びます。

日本においては、地方競馬のホッカイドウ競馬のみ、一定の条件を満たした施設を外厩として利用する際に外厩制が利用可能となります。中央競馬(JRA)をはじめとしたその他の主催者の場合は、主にトレーニングセンター内の厩舎数の制限を回避する目的で、10日以内に出走予定のない馬を一時的に移動させる際に外厩制が利用されます。近年では、有力な馬主や大牧場がトレーニングセンター近辺に大規模な外厩施設を所有し、独自の調教を行っているケースも見られます。

ちなみに、日本以外の国では外厩制が一般的となっております。

外厩が利用される理由とは?

貸付馬房数についてJRAから発表されており、平成31年時点では多くて音無秀孝調教師と矢作芳人調教師の30頭となっています。特に人気厩舎においては、生産者および馬主からの預託依頼が圧倒的に多いことから、30頭程度では収まりきれません。そのうえ、レース出走の10日前にはそれぞれが所有する厩舎に競走馬を置いておかなければなりません。全頭を各厩舎に置くにも、馬房数に制限があることからそれもかなわず、馬房が30頭の場合は、それ以上の競走馬は外に出しておくことになります。そこで、北海道の生産牧場に放牧させるという選択肢があり、競走馬をリラックスさせるという面においては良いのですが、北海道まで輸送することに伴うコスト、せっかく仕上げたのに調教ができない問題が生じてしまいます。

競走馬を預けることで生じるコストは、人気調教師で言えば1頭あたり月60万円というのが相場です。長期間厩舎に置いておくとなれば馬主にとっては莫大なコストとなることでしょう。さらに、北海道へ放牧に出すとなれば輸送費で数十万もかかってしまいます。

また、人気厩舎においては出走馬1頭1頭の管理も必要で、調教メニューを構築する必要となり、非常に忙しくなります。全競走馬を予定通りに育てるには、しっかりとした調教を行うことが重要となりますが、預託頭数に制限がある中では、一定の外部委託が必要不可欠となります。

そこで、これら3つの問題を解決させるために存在するのが、トレーニングセンターの近辺に同等の調教が行える施設である外厩となるわけです。

外厩施設はいったいどこに?

ノーザンファーム天栄・しがらき
ノーザンファーム天栄・しがらきの外観

外厩施設がいくつか存在していますが、一番有力なものがノーザンファーム天栄・しがらきです。

ノーザンファーム天栄(Northern Farm Ten-ei)は、福島県岩瀬郡天栄村に所在する外厩施設で、ポリトラックを使用した坂路コースやダートとウッドチップを併用した周回コースをはじめとした多数の調教施設を備えていて、主に関東所属の競走馬を中心に入厩前の調整やリフレッシュなどを行っています。

一方のノーザンファームしがらき(Northern Farm Shigaraki)は、2010年秋に滋賀県甲賀市信楽町で開場した外厩施設で、ニューポリトラックを使用した坂路コースやいかなる天候にも対応するタペタ馬場の周回コースをはじめとした施設を活用して、主に関西所属の競走馬を中心に入厩前の調整やリフレッシュなどを行っています。

ちなみに、この2つの外厩施設は施設や人材のレベルのみならず、ノーザンファーム生産馬同士の併せ馬といったトレーニングセンターは出来ない付加価値があることから、非常に高いレベルの調教を行うことができます。

外厩情報を入手するには逆境ファンファーレ?

新聞記者をはじめとしたメディアの方々は多忙であることから、外厩施設で入厩馬を調べることはしません。このような事情からメディアに外厩情報が掲載されることはありません。

そこで、活用すべきなのは競馬予想サイトです。競馬予想サイトでも外厩情報を扱っているサイトが多く存在しておりますが、当サイトがお勧めするのが

地方競馬GOです。

地方競馬GOです。

地方競馬GOは、東西に分かれた2チームによって集められた情報を提供しており、これまでに地方競馬GOにおいて的中口コミが多く投稿されています。そんな地方競馬GOが提供する情報の中には、この外厩情報が含まれていたりします。

このことから、外厩情報を入手出来ているからこそ地方競馬GOのこれまでの的中実績があるといっても過言ではありません。だからこそ競馬フィールドは地方競馬GOをオススメの競馬予想サイトとして紹介していて、外厩情報が競馬予想における重要なファクターであると考えているのです。

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