【2020年 第54回 シンザン記念(GIII)】特徴まとめ
シンザン記念(シンザンきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝1,600mで開催している中央競馬の重賞競走。競走格付は「GIII」で、正賞は日刊スポーツ新聞社賞。
競馬番組表では、「日刊スポーツ賞 シンザン記念(にっかんスポーツしょう シンザンきねん)」と表記している。
シンザン記念は、1964年に日本競馬史上2頭目の三冠(皐月賞・東京優駿・菊花賞)制覇を達成し、翌年の天皇賞・秋と有馬記念を制して「五冠馬」と呼ばれた「シンザン」を記念した重賞競走で、1967年に4歳(現3歳)馬限定の重賞競走として創設。
創設以来、改修工事により阪神競馬場での開催となった1980年と1994年以外は、一貫して京都競馬場の芝1,600m(外回り)で開催されている。
1995年より外国産馬、1996年より地方競馬所属の競走馬、2009年より国際競走となったことから外国調教馬も出走可能となった。
【2020年 第54回 シンザン記念(GIII)】コースの特徴
シンザン記念のコースの特徴を見ていこう。シンザン記念のコースは2コーナーの引き込み線にあるスタート地点から、3コーナーまでの距離が長いという特徴がある。
向正面半ばから3コーナーにかけて上り坂、3コーナーから4コーナー半ばにかけて下り坂があり、下った後に400m(Aコース使用時403.7m)の平坦な直線がある。この直線では馬群がばらけて、内側が空くケースが多く見られる。
京都競馬場の芝は移動柵がA~Dコースまで取れることから、終始インコースの良い状態が続くという特徴を持つ。シンザン記念のコースは、基本的には時計勝負になりやすく、スピードの持続性に加え、インを器用に立ちまわされる能力が要求されるコースとなっている。
【2020年 第54回 シンザン記念(GIII)】過去10年の優勝馬
続いてはシンザン記念の過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第44回 | 2010年1月10日 | 1600m | ガルボ | 牡3 | 4 | 1:34.3 |
第45回 | 2011年1月9日 | 1600m | レッドデイヴィス | 騸3 | 7 | 1:34.0 |
第46回 | 2012年1月8日 | 1600m | ジェンティルドンナ | 牝3 | 2 | 1:34.3 |
第47回 | 2013年1月6日 | 1600m | エーシントップ | 牝3 | 1 | 1:34.3 |
第48回 | 2014年1月12日 | 1600m | ミッキーアイル | 牡3 | 1 | 1:33.8 |
第49回 | 2015年1月11日 | 1600m | グァンチャーレ | 牡3 | 2 | 1:34.8 |
第50回 | 2016年1月10日 | 1600m | ロジクライ | 牡3 | 8 | 1:34.1 |
第51回 | 2017年1月8日 | 1600m | キョウヘイ | 牡3 | 8 | 1:37.6 |
第52回 | 2018年1月8日 | 1600m | アーモンドアイ | 牝3 | 1 | 1:37.1 |
第53回 | 2019年1月6日 | 1600m | ヴァルディゼール | 牡3 | 4 | 1:35.7 |
【2020年 第54回 シンザン記念(GIII)】レース傾向
シンザン記念のレース傾向を紐解いていこう。シンザン記念は、2012年の優勝馬ジェンティルドンナと2018年の優勝馬アーモンドアイが後の牝馬三冠を達成するなど、トップレベルの活躍を続ける競走馬を輩出しており、春の大舞台への飛躍が期待される精鋭が激突する一戦として知られている。
2019年に発表されたデータを見てみると、過去10年の開催において、直近で連対したレースが「芝1,600m」だった競走馬が好走する傾向にあり、3着内率32.6%と高い数値をマークしている。3着内率で見ていくと、直近で連対したレースが「芝1,400m~1,500m」だった競走馬の3着内率は24.3%、「芝1,800m」だった競走馬の3着内率は23.5%と続いていて、過去10年の3着内馬はこれら3組から出てきている。
また、7月、8月、9月にデビューした競走馬の勝率が高いという傾向にもあり、勝率で10%以上の数値をマークしている。中でも8月にデビューした競走馬は連対率と3着内率で他を大きく上回っている。なお、7月にデビューした競走馬と9月にデビューした競走馬は2着と3着に入った例がない。