【2020年 第37回フェブラリーステークス】特徴まとめ
フェブラリーステークスは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場のダート1,600mを舞台に開催している重賞競走。正賞は日本馬主協会連合会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、日本地方競馬馬主振興会会長賞、ブリーダーズカップチャレンジ賞。
競走名の「フェブラリー(February)」とは、2月を意味する英語であり、その名のとおり主に2月の第3または第4日曜日 に開催されている(1998年と1998年を除く)。
フェブラリーステークスは、1984年に創設された「フェブラリーハンデキャップ」が前身で、JRAが施行するダート重賞競走の中で最も古い歴史を持つ競走。当初は東京競馬場ダート1,600mで施行され、格付はGIIIだった。1994年にGIIに昇格するとともに負担重量が別定に変更され、名称も現行の「フェブラリーステークス」に改称された。
その後、中央競馬と地方競馬の交流競走が拡大される中、1997年に中央競馬のダート重賞競走史上初のGIに格付けされて、負担重量も定量に変更されて、国内の上半期のダート最強馬決定戦に位置付けられた。2007年に国際競走に指定されたことを受け、外国調教馬の出走も可能となった。
2016年よりブリーダーズカップ・チャレンジの対象競走に指定され、優勝馬には当該年のブリーダーズカップ・クラシックへの優先出走権と出走登録料・輸送費用の一部負担の特権が付与されることとなった。
フェブラリーステークスで上位争いを繰り広げた競走馬の中には、アラブ首長国連邦・ドバイで開催される国際招待競走「ドバイミーティング」に遠征するものもいる。特に2011年の優勝馬トランセンドは、ドバイワールドカップの優勝馬ヴィクトワールピサと接戦との末に2着に入っている。また、1999年の開催ではメイセイオペラが地方競馬所属の競走馬では初の優勝を飾った。
【2019年 第36回フェブラリーステークス】コースの特徴
フェブラリーステークスのコースの特徴を見ていこう。フェブラリーステークスのコースは2コーナー奥の芝からのスタートとなる。向正面のダートへ合流するまでの距離は約150mもある。
3コーナーにまっすぐ向かっていくレイアウトであることから、スタート直後に馬群が密集しづらく、ポジション取りでごちゃつくことは少ないという特徴がある。向正面半ばには緩やかな上り坂があり、上った後は3コーナーに向かって緩やかな下り坂となっている。4コーナーを回って最後の直線の距離は501.6mでJRAのダートコースの中では最長となっている。
フェブラリーステークスのコースは、スプリンタータイプの競走馬にはタフなコースで、中距離タイプの競走馬は道中の淀みなく速い流れについていけるスピードが要求される。
【2019年 第36回フェブラリーステークス】過去10レースの優勝馬
続いてフェブラリーステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第27回 | 2010年2月21日 | 1600m | エスポワールシチー | 牡5 | 1 | 1:34.9 |
第28回 | 2011年2月20日 | 1600m | トランセンド | 牡5 | 1 | 1:36.4 |
第29回 | 2012年2月19日 | 1600m | テスタマッタ | 牡6 | 7 | 1:35.3 |
第30回 | 2013年2月17日 | 1600m | グレープブランデー | 牡5 | 3 | 1:35.1 |
第31回 | 2014年2月23日 | 1600m | コパノリッキー | 牡4 | 16 | 1:36.0 |
第32回 | 2015年2月22日 | 1600m | コパノリッキー | 牡5 | 1 | 1:36.3 |
第33回 | 2016年2月21日 | 1600m | モーニン | 牡4 | 2 | 1:34.0 |
第34回 | 2017年2月19日 | 1600m | ゴールドドリーム | 牡4 | 2 | 1:35.1 |
第35回 | 2018年2月18日 | 1600m | ノンコノユメ | 騸6 | 4 | 1:36.0 |
第36回 | 2019年2月17日 | 1600m | インティ | 牡5 | 1 | 1:35.6 |
【2019年 第36回フェブラリーステークス】レース傾向
フェブラリーステークスのレース傾向を紐解いていこう。
過去10年のフェブラリーステークスで、前走が3着以内だった競走馬が好走する傾向にあり、過去10年の3着内馬のうち25頭がこれに該当していた。その一方で、4着以下だった競走馬は3着内率6.4%と苦戦傾向にある。
また、前走での馬体重もポイントとなっており、前走が国内のレースでその当時の馬体重が500kg以上だった競走馬が、勝率9.2%・連対率15.3%・3着内率23.5%と高い数値をマークしていた。その一方で、500kg未満だった競走馬は3着内率12.3%と少々苦戦傾向にあった。