【2020年 第61回 アメリカジョッキークラブカップ】 特徴まとめ
アメリカジョッキークラブカップ(America Jockey Club Cup)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝2,200mで開催している中央競馬の重賞競走。正賞はアメリカジョッキークラブ賞。
競走名が長いことから、新聞の紙面上などでは「AJCC」や「AJC杯」、JRAでは「アメリカJCC」という略称が使われることがある。
アメリカジョッキークラブカップは、1960年に日米友好の一環としてニューヨークジョッキークラブから優勝杯の贈呈を受けて創設された。第1回は「新年を飾る競走」として同1月5日に芝2,000mのハンデキャップ競走として開催された。
1961年にその当時1月中旬に同じく中山競馬場で開催されていた「金杯(現・中山金杯)」と施行時期を入れ替え、同時に負担重量が別定、施行距離が芝2,600mに変更された。その後、幾度が施行距離が変更されたのち、1984年より中山競馬場の芝2,200mに定着した[1]。
1972年より外国産馬、2006年より外国調教馬、2020年より地方競馬所属の競走馬も出走可能となった。
【2020年 第61回 アメリカジョッキークラブカップ】コースの特徴
アメリカジョッキークラブカップのコースの特徴を見ていこう。アメリカジョッキークラブカップのコースはホームストレッチの直線入り口からのスタート、1コーナーまでは約430mとなっている。スタート直後に急勾配の上り坂があり、その後1コーナーでも2コーナーまでの上り坂が存在するという特徴を持つ。
その後、2コーナー過ぎから4コーナーまで終始下り坂となっている。最後の直線の距離は310mで、直線の半ばには再び急勾配の上り坂が待ち受けているというのもこのアメリカジョッキークラブカップのコースの特徴である。
アメリカジョッキークラブカップでは、前半はゆったりと流れ、後半の向正面あたりより長く脚を使い続けることが要求されることとなる。
【2020年 第61回 アメリカジョッキークラブカップ】過去10年の優勝馬
続いてはアメリカジョッキークラブカップの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第51回 | 2010年1月24日 | 2200m | ネヴァブション | 牡7 | 5 | 2:12.6 |
第52回 | 2011年1月23日 | 2200m | トーセンジョーダン | 牡5 | 1 | 2:14.2 |
第53回 | 2012年1月22日 | 2200m | ルーラーシップ | 牡5 | 1 | 2:17.3 |
第54回 | 2013年1月20日 | 2200m | ダノンバラード | 牡5 | 3 | 2:13.1 |
第55回 | 2014年1月26日 | 2200m | ヴェルデグリーン | 牡6 | 2 | 2:14.0 |
第56回 | 2015年1月25日 | 2200m | クリールカイザー | 牡6 | 4 | 2:13.6 |
第57回 | 2016年1月24日 | 2200m | ディサイファ | 牡7 | 2 | 2:12.0 |
第58回 | 2017年1月22日 | 2200m | タンタアレグリア | 牡5 | 7 | 2:11.9 |
第59回 | 2018年1月21日 | 2200m | ダンビュライト | 牡4 | 2 | 2:13.3 |
第60回 | 2019年1月20日 | 2200m | シャケトラ | 牡6 | 7 | 2:13.7 |
【2020年 第61回 アメリカジョッキークラブカップ】レース傾向
過去の10年の開催において、アメリカジョッキークラブカップでは4~5歳馬が好走する傾向にあり、4歳馬が連対率26.3%・3連対率36.8%とそれぞれトップとなる数値をマークしていて、5歳馬が勝率16.7%とトップ、連対率16.7%・3連対率29.2%と2番目に高い数値をマークしている。
また、近走でGI競走に出走していた競走馬が好走する傾向にもあり、優勝馬のうち8頭は過去2走でGI競走に出走していた競走馬であり、さらに該当する頭数が少ないながらも連対馬20頭のうち13頭を占めていることがわかっている。
さらに、直近で行われたGI以外の中山競馬場での芝の重賞競走における成績もポイントで、過去6年の優勝馬は同グレードのレースで1着もしくは勝ち馬とのタイム差0秒4以内という成績であることもわかっている。
[脚注1] ただし同年は降雪により、ダート1,800mで開催された。