【2019年 第36回 東海ステークス】 特徴まとめ
東海ステークス(とうかいステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が中京競馬場のダート1,800mで開催している中央競馬の重賞競走。競馬番組表では「東海テレビ杯 東海ステークス(とうかいテレビはい とうかいステークス)」と表記されている。
正賞は東海テレビ杯と地方競馬全国協会理事長賞で、寄贈賞を提供する東海テレビ放送は、愛知県名古屋市に本社を置く放送局である。
東海ステークスは、1984年に4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走として創設された「ウインターステークス(GIII)」を前身としている。創設当初はダート2,200mで開催されていた。
1997年にGIIへと格上げされ、名称も「東海テレビ杯 東海ウインターステークス(とうかいテレビはい とうかいウインターステークス)」へと改称された。2000年に当時ダートのオープン特別として春季に開催されていた「東海ステークス」と統合され、施行時期を5月、名称を現行の「東海ステークス」へと変更(ただし、2012年の開催は「東海テレビ杯」が外れて、「東海ステークス」の名称で行われた)。その後2013年に年間を通じたダート路線におけるロケーションが見直され、現行の1月開催に変更された。
創設距離に関しては、前述のとおり創設当初はダート2,200mとされており、1990年にダート2,300mに延長された。その後京都競馬場で開催されていた2010年から2012年はダート1,900mとされ、2013年より現行のダート1,800mに変更された。これに伴い、「フェブラリーステークス」の前哨戦としての性格が強まり、2014年以降は東海ステークスの優勝馬にフェブラリーステークスの優先出走権が付与されることとなった。
1989年より外国産馬、1996年より地方競馬所属の競走馬、2006年より外国調教馬も出走可能となった。
【2019年 第36回 東海ステークス】コースの特徴
東海ステークスのコースの特徴を見てみよう。東海ステークスのコースは、ホームストレッチにある上り坂の途中からのスタートとなる。1コースまでの距離は約300mもある。
2コーナー半ばから向正面の半ばまで緩やかな上り坂があり、その後4コーナー過ぎにかけて緩やかな下り坂がある。直線距離は410.7mで、直線に向いてすぐに高低差約1.8mの急な坂を約160m走るという特徴がある。
東海ステークスのコースは、JRAのダート1,800mのコースの中で最も直線距離が長く、加えて起伏もあるタフなコースというのが特徴で、スタミナとパワーの両方が要求される。
【2019年 第36回 東海ステークス】過去10年の優勝馬
続いては東海ステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。
(※2010年~2012年は京都競馬場での開催。)
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第26回 | 2009年5月24日 | 2300m | ワンダースピード | 牡7 | 2 | 2:23.7 |
第27回 | 2010年5月23日 | 1900m | シルクメビウス | 牡4 | 3 | 1:55.4 |
第28回 | 2011年5月22日 | 1900m | ワンダーアキュート | 牡5 | 2 | 1:53.7 |
第29回 | 2012年5月19日 | 1900m | ソリタリーキング | 牡5 | 4 | 1:56.4 |
第30回 | 2013年1月20日 | 1800m | グレープブランデー | 牡5 | 4 | 1:51.0 |
第31回 | 2014年1月26日 | 1800m | ニホンピロアワーズ | 牡7 | 1 | 1:50.4 |
第32回 | 2015年1月25日 | 1800m | コパノリッキー | 牡5 | 1 | 1:50.9 |
第33回 | 2016年1月24日 | 1800m | アスカノロマン | 牡5 | 4 | 1:51.9 |
第34回 | 2017年1月22日 | 1800m | グレンツェント | 牡4 | 1 | 1:53.2 |
第35回 | 2018年1月21日 | 1800m | テイエムジンソク | 牡6 | 1 | 1:51.8 |
【2019年 第36回 東海ステークス】レース傾向
東海ステークスのレース傾向を紐解いていこう。東海ステークスは、“春のダート王決定戦”フェブラリーステークスの前哨戦に位置付けられており、GIタイトルを獲得したニホンピロアワーズ(2014年優勝馬)やのコバノリッキー(2015年優勝馬)などや、次走フェブラリーステークスを優勝したグレープブランデー(2013年優勝馬)など、目覚ましい活躍を見せた競走馬を輩出している。
2018年に発表されたデータを見てみると、過去5年の開催で単勝1番人気馬が好走する傾向にあることが分かった。勝率60%・連対率60%、3着内率100%と高い数値をマークしていた。ちなみに過去5年で優勝歴があるのは、単勝1番人気馬と単勝4番人気馬のみである。
また、前走が5着以内だった競走馬が好走する傾向にもあり、過去5年の全優勝馬はまさしく「前走が5着以内の競走馬」だった。