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【2019年 第73回セントライト記念】特徴まとめ

セントライト記念(セントライトきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝2,200mを舞台に開催している中央競馬の重賞競走。正賞は朝日新聞社賞で、1995年より菊花賞トライアルに指定されていることから、競馬番組表では「朝日杯セントライト記念(菊花賞トライアル)」と表記されている。

競走名の「セントライト」とは、1941年に横浜農林省賞典四歳呼馬(現・皐月賞)、東京優駿、京都農林省賞典四歳呼馬(現・菊花賞)を制し、日本競馬史上初の三冠馬になった競走馬の名前である。セントライトは、種牡馬となってからも第15回平和賞を制したオーライをはじめとした活躍馬を輩出し、1984年にはその功績を称え顕彰馬に選出された。

セントライト記念は、1947年に4歳(現3歳)限定の重賞競走として創設された。創設当初は東京競馬場の芝2,400mを舞台に別定重量で開催されていた。その後幾度か距離と開催場が変更され、1980年より現行の中山競馬場の芝2,200m(外回り)で定着した。

セントライト記念の負担重量は1971年から2002年までは定量、2003年以降は馬齢重量(牡・せん56kg、牝54kg)で開催されている。

1955年までは牡馬限定戦として開催され、1995年に菊花賞トライアルに指定された。また名称が幾度か変更され、2014年に現行の「朝日杯セントライト記念」で定着した。

【2019年 第73回セントライト記念】コースの特徴

2019年 第73回セントライト記念 コース特徴

セントライト記念のコースの特徴を見ていこう。セントライト記念のコースはホームストレッチの直線入り口からのスタート、1コーナーまでは約430mとなっている。スタート直後に急勾配の上り坂があり、その後1コーナーでも2コーナーまでの上り坂が存在するという特徴を持つ。

その後、2コーナー過ぎから4コーナーまで終始下り坂となっている。最後の直線の距離は310mで、直線の半ばには再び急勾配の上り坂が待ち受けているというのもこのセントライト記念のコースの特徴である。

セントライト記念では、前半はゆったりと流れ、後半の向正面あたりより長く脚を使い続けることが要求されることとなる。

【2019年 第73回セントライト記念】過去10年の優勝馬

続いてはセントライト記念の過去10年の優勝馬を見ていこう。なお2014年の開催のみ新潟競馬場の芝2,200mでの開催となる。

回数 開催日 距離 馬名 性齢 人気 タイム
第63回 2009年9月20日 2200m ナカヤマフェスタ 牡3 2 2:12.0
第64回 2010年9月19日 2200m クォークスター 牡3 4 2:10.9
第65回 2011年9月18日 2200m フェイトフルウォー 牡3 6 2:10.3
第66回 2012年9月17日 2200m フェノーメノ 牡3 1 2:10.8
第67回 2013年9月17日 2200m ユールシンギング 牡3 3 2:13.5
第68回 2014年9月21日 2200m イスラボニータ 牡3 1 2:11.7
第69回 2015年9月21日 2200m キタサンブラック 牡3 6 2:13.8
第70回 2016年9月18日 2200m ディーマジェスティ 牡3 1 2:13.1
第71回 2017年9月18日 2200m ミッキースワロー 牡3 2 2:12.7
第72回 2018年9月17日 2200m ジェネラーレウーノ 牡3 9 2:14.6

【2019年 第73回セントライト記念】レース傾向

セントライト記念のレース傾向を紐解いていこう。セントライト記念では2015年の優勝馬キタサンブラックが、次走の菊花賞でGI初制覇を果たしたうえに、2016年から2017年上半期にかけてGI4勝をマークした他、2014年の優勝馬イスラボニータと2016年の優勝馬ディーマジェスティにはそれぞれの年の皐月賞で優勝している等、歴代優勝馬にGI勝者がズラリと名を連ねている。

2017年に発表されたデータを見てみても、やはり重賞勝者や日本ダービー出走馬が好走する傾向だった。2017年までの10年間の3着以内の競走馬30頭中半数は、JRAの重賞で優勝経験がある競走馬だった。しかも該当馬の勝率は25.9%、連対立は44.4%、3着内率は55.6%と非常に優秀な成績を出している。しかも30頭中14頭は日本ダービーへの出走経験がある競走馬だった。

しかしその一方、近年はキャリア豊富な競走馬が不振という傾向でもあり、2011年以降2016年までの6年間で3着以内に入った競走馬18頭は、いずれも「8戦以内」だった。2010年以前は通算出走数が「9戦以上」の競走馬の好走も見られていたが、近年では2013年の単勝2番人気馬ケイアイチョウサン(11戦)が5着など、2015年の単勝1番人気馬サトノラーゼン(10戦)が7着など、上位人気の支持に応えられなかった例も見受けられる。

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