【2019年 第24回シルクロードステークス】 特徴まとめ
シルクロードステークス(Silk Road S.)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝1,200mで開催している中央競馬の重賞競走。競走名の「シルクロード」とは、ユーラシア大陸を横断する古代の交易路のこと。
シルクロードステークスは、1996年に創設された5歳(現4歳)以上の競走馬による重賞競走。創設当初は4月に施行されていたが、2000年に高松宮記念の施行時期が3月に変更されたことに伴い、前哨戦と位置づけられていたシルクロードステークスも2月上旬に変更された。その後2011年より1月下旬の開催となった。
また、創設時の負担重量は別定となっていたが、2002年よりハンデキャップに変更された。
2006年より外国調教馬の出走が可能となった。なお、地方競馬所属の競走馬は、創設時より出走可能となっていた。
【2019年 第24回シルクロードステークス】コースの特徴
シルクロードステークスのコースの特徴を見てみよう。シルクロードステークスのコースは、スタート直後にある上り坂の影響で、前半はゆったりと流れやすいという特徴がある。
3コーナー過ぎからは下り坂となっており、直線はほぼ平坦となっている。一般的に芝1,200mのレースは、前半が速いペースで流れることが多いのだが、シルクロードステークスのコースでは前半3ハロンが遅く、後半3ハロンが極端に速くなるという特徴がある。
京都競馬場の芝は移動柵がA~Dコースまで取れることから良好なコンディションが保たれて、インコースの良い状態が続きやすくなっている。シルクロードステークスのコースは、軽快な先行力または極限の瞬発力が要求される。
【2019年 第24回シルクロードステークス】過去10年の優勝馬
続いてはシルクロードステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第14回 | 2009年2月8日 | 2000m | アーバンストリート | 牡5 | 7 | 1:08.5 |
第15回 | 2010年2月7日 | 1200m | アルティマトゥーレ | 牝6 | 3 | 1:08.1 |
第16回 | 2011年1月29日 | 1200m | ジョーカプチーノ | 牡5 | 1 | 1:08.2 |
第17回 | 2012年1月28日 | 1200m | ロードカナロア | 牡4 | 1 | 1:08.3 |
第18回 | 2013年1月27日 | 1200m | ドリームバレンチノ | 牡6 | 2 | 1:08.6 |
第19回 | 2014年2月2日 | 1200m | ストレイトガール | 牝5 | 2 | 1:07.4 |
第20回 | 2015年2月1日 | 1200m | アンバルブライベン | 牝6 | 2 | 1:07.9 |
第21回 | 2016年1月31日 | 1200m | ダンスディレクター | 牡6 | 2 | 1:07.9 |
第22回 | 2017年1月29日 | 1200m | ダンスディレクター | 牡7 | 3 | 1:07.8 |
第23回 | 2018年1月28日 | 1200m | ファインニードル | 牡5 | 4 | 1:08.3 |
【2019年 第24回シルクロードステークス】レース傾向
シルクロードステークスのレース傾向を紐解いていこう。シルクロードステークスは、GI6勝・2年連続でのJRA賞最優秀短距離馬のタイトル獲得・2013年度代表馬となった2012年の優勝馬ロードカナロア、高松宮記念でGI初制覇を果たした2016年の5着馬ビッグアーサーや2017年の2着馬セイウンコウセイなど、名スプリンターを次々と輩出している一戦となっている。
2018年に発表されたデータを見てみると、過去10回の開催において重賞優勝経験のある競走馬と前走好走馬が優勢という傾向にある。というのも、過去10回の3着内馬30頭のうち23頭は、前走の着順が5着以内で、3着内率が26.7%と高い数値をマークしているからだ。
また、4歳馬は3着内率9.4%と苦戦傾向にあり、過去10年の開催において3着以内に入ったのは2012年の優勝馬ロードカナロアと2018年の優勝馬ファインニードルのみである。