【2019年 第54回クイーンカップ】特徴まとめ
クイーンカップは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝1,600mで開催している中央競馬の重賞競走。寄贈賞を提供するデイリースポーツは、神戸新聞社が発行するスポーツ紙で、正賞はデイリースポーツ賞。
競馬番組表では「デイリー杯 クイーンカップ(デイリーはい クイーンカップ)」と表記されている。
クイーンカップは、1966年に4歳(現3歳)牝馬限定の重賞競走として創設された。第1回は4月の中山競馬場の芝1,800mでの開催だった。その後施行場と距離は幾度かの変更を経て、1981年より東京競馬場の芝1,600mで定着した。1998年より施行時期が2月で定着した。
1994年より外国産馬、1996年に特別指定交流競走に指定されたことを受け地方競馬所属の競走馬、2009年より国際競走に指定されたことを受け外国調教馬の出走が可能となった。
【2019年 第54回クイーンカップ】コースの特徴
クイーンカップのコースの特徴を見てみよう。クイーンカップのコースは、2コーナーにあるスタート地点から、3コーナーへとまっすぐ向かっていくレイアウトとなっており、向上面半ばに上り坂があり、そこから3コーナーにかけて下っていくことになる。
クイーンカップのコースの特徴として、直線に向かってすぐに約160mの上り坂(高低差2m)があり、その後300mはほぼ平坦となっている。最後の直線距離は525.9m。
クイーンカップのコースは、前半が速くなりやすく、坂を上った後にゴール前においてもう一段末脚を伸ばすことが要求されるという特徴を持つ。速い時計の決着となると、スプリンタータイプ・インを回ってくる競走馬が好走しやすくなっており、逆に時計がかかる場合は、末脚がしっかしタイプ・中距離型の競走馬が好走しやすくなっている。
【2019年 第54回クイーンカップ】過去10年の優勝馬
続いてはクイーンカップの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第44回 | 2009年2月21日 | 1600m | ディアジーナ | 牝3 | 4 | 1:35.7 |
第45回 | 2010年2月20日 | 1600m | アプリコットフィズ | 牝3 | 1 | 1:34.4 |
第46回 | 2011年2月12日 | 1600m | ホエールキャプチャ | 牝3 | 2 | 1:35.4 |
第47回 | 2012年2月11日 | 1600m | ヴィルシーナ | 牝3 | 2 | 1:36.6 |
第48回 | 2013年2月9日 | 1600m | ウキヨノカゼ | 牝3 | 4 | 1:34.6 |
第49回 | 2014年2月18日 | 1600m | フォーエバーモア | 牝3 | 1 | 1:35.7 |
第50回 | 2015年2月14日 | 1600m | キャットコイン | 牝3 | 2 | 1:34.0 |
第51回 | 2016年2月13日 | 1600m | メジャーエンブレム | 牝3 | 1 | 1:32.5 |
第52回 | 2017年2月11日 | 1600m | アドマイヤミヤビ | 牝3 | 1 | 1:33.2 |
第53回 | 2018年2月12日 | 1600m | テトラドラクマ | 牝3 | 3 | 1:33.7 |
【2019年 第54回クイーンカップ】レース傾向
クイーンカップのレース傾向を紐解いていこう。近年の開催では桜花賞の前哨戦としてクイーンカップを選ぶ有力馬が増え、2011年の優勝馬ホエールキャプチャと2012年の優勝馬ヴィルシーナは、自走の桜花賞で2着に入った。
その上、2015年の2着馬ミッキークイーンはオークス馬に輝き、2016年の優勝馬メジャーエンブレムと2017年の2着馬アエロリットはNHKマイルカップを優勝した。
2018年に発表されたデータを見てみると、過去10年の開催において優勝した競走馬は、いずれも単勝4番人気以内だった。また単勝オッズ別に見ると、「2.0~3.9倍」の競走馬の好走率が優秀であり、上位人気馬が好走する傾向にあることがわかった。
また、過去10年の開催で2009年のディアジーナ(6月生まれ)を除く9頭の優勝馬は3月末までに生まれた競走馬であることもわかっている。