【2019年 第112回京都記念】の特徴まとめ
京都記念(きょうときねん)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝2,200mで開催している中央競馬の重賞競走。正賞は農林水産大臣賞。
競馬番組表では、「農林水産省賞典 京都記念(のうりんすいさんしょうしょうてん きょうときねん)」と表記されている。
京都記念は、1942年に春と秋の年2回施行するハンデキャップ競走として創設された。創設された当初の競走条件は春・秋ともに5歳(現4歳)以上だったが、1951年に秋のみ4歳(現3歳)以上に変更された。
第二次世界大戦の影響で、1944年の春から1947年まで開催が中止され、1947年の秋の開催より再開。施行距離や競走条件が幾度か変更されながらも年に2回施行されていたが、1984年に秋の施行が廃止されて以降年1回の施行となった。
負担重量は1994年から別定、施行場・距離は1995年から京都競馬場の芝2,200mで定着している。負担重量が別定となった1994年以降は、重量面で実績馬が出走しやすくなったことから古馬の有力馬が年明けの初戦として出走する傾向が顕著になった。
年1回の施行となった1984年より外国産馬、2005年より外国調教馬の出走が可能となった。
【2019年 第112回京都記念】コースの特徴
京都記念のコースの特徴を見ていこう。京都記念のコースはスタート地点から1コーナーまでの距離が約400mもあり、1コーナーまでに円滑にポジションが決まることが多く、決まった隊列のまま淡々と流れやすいという特徴がある。
3コーナーの下り坂付近からペースが上がり、直線は平坦となっている。一瞬の脚を要求されるレースよりも、後半にて長く脚を使い続けることが要求されるレースになりやすいという特徴を持っている。
京都競馬場の芝は移動柵がA~Dコースまで取れることから、良好なコンディションが保たれやすく、終始インコースの良い状態が続きやすい。クラシックレースやジャパンカップとは異なる距離とコースで、独特の適性が問われる舞台であり、この距離を得意とする【2,200m巧者】が実績を持つ競走馬を負かすというのも、エリザベス女王杯のコースの特徴がある。
【2019年 第112回京都記念】過去10年の優勝馬
続いては京都記念の過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第102回 | 2009年2月21日 | 2200m | アサクサキングス | 牡5 | 3 | 2:14.6 |
第103回 | 2010年2月20日 | 2200m | ブエナビスタ | 牝4 | 1 | 2:14.4 |
第104回 | 2011年2月13日 | 2200m | トゥザグローリー | 牡4 | 1 | 2:13.9 |
第105回 | 2012年2月12日 | 2200m | トレイルブレイザー | 牡5 | 5 | 2:12.4 |
第106回 | 2013年2月10日 | 2200m | トーセンラー | 牡5 | 6 | 2:12.5 |
第107回 | 2014年2月16日 | 2200m | デスペラード | 牡6 | 6 | 2:16.0 |
第108回 | 2015年2月15日 | 2200m | ラブリーデイ | 牡5 | 3 | 2:11.5 |
第109回 | 2016年2月14日 | 2200m | サトノクラウン | 牡4 | 6 | 2:17.7 |
第110回 | 2017年2月12日 | 2200m | サトノクラウン | 牡5 | 3 | 2:14.1 |
第111回 | 2018年2月11日 | 2200m | クリンチャー | 牡4 | 4 | 2:16.3 |
【2019年 第112回京都記念】レース傾向
京都記念のレース傾向を紐解いていこう。2017年に大阪杯がGI競走となったことに伴い、京都記念もその前哨戦として注目度が上がった。
さらに、京都記念をステップとして3月末に開催されるドバイ国際競走や4月のクイーンエリザベスⅡ世カップなどの海外のレースへ向かう競走馬も多く、芝中距離路線のトップホースにとっては、国内外の春のGIに向けた始動戦という位置づけとなっている。
2018年に発表されたデータを見てみると、4歳馬と5歳馬が好走する傾向にあることがわかった。過去10年の優勝馬のうち9頭は4歳馬または5歳馬で、6歳以上の競走馬の優勝は2014年のデスペラードのみとなっている。
また、過去10年の開催で優勝馬は全て単勝6番人気以内だったが、2番人気と4番人気の競走馬が未勝利となっている点は非常に特徴体である。