【2019年 第59回 京成杯】特徴まとめ
京成杯(けいせいはい)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝2,000mで開催している中央競馬の重賞競走。正賞は京成電鉄株式会社賞で、寄贈賞を受けている京成電鉄は、千葉県市川市に本社を置く鉄道会社。
京成杯は、1961年に4歳(現3歳)馬限定の重賞競走で開設された。
創設当初は中山競馬場の芝1,600m(外回り)を舞台としていたが、その後施行場が幾度が変更され、1999年に4歳(現3歳)重賞競走の距離体系を見直したのを機に、現行の中山競馬場の芝2,000m(内回り)に変更された。同時に、クラシックレースへ向けた各競走馬の将来性と距離適性を占う重要な競走に位置づけられた。
1984年より外国産馬、1996年より地方競馬所属の競走馬、2009年より国際競走となったことから外国調教馬も出走可能となった。
【2019年 第59回 京成杯】コースの特徴
京成杯のコースの特徴を見ていこう。京成杯のコースは、ホームストレッチの直線入り口からのスタートとなる。1コーナーまでの距離は約400mで、スタート直後に急勾配の上り坂が続いている。
その上り坂から向正面までが緩い下りで、3コーナーと4コーナーにかけてはほぼ平坦というという特徴がある。最後の直線は310mだが、直線には再び急勾配の上り坂が待ち受けるというのも、この京成杯のコースの特徴である。JRAの芝2,000mのコースのなかでは、中京競馬場と並びタフな構造と言えるが、2014年に路盤が改修されて以降は、3コーナーからスピードに乗りやすくなったように見える。
また、京成杯のコースは、2度の直線の坂越えをこなすパワーがある競走馬の中で、3コーナーから直線でスピードを持続できる競走馬こそこそ好走しやすいという特徴も持っている。
【2019年 第59回 京成杯】過去10年の優勝馬
続いては京成杯の過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第49回 | 2009年1月18日 | 2000m | アーリーロブスト | 牡3 | 2 | 2:02.7 |
第50回 | 2010年1月11日 | 2000m | エイシンフラッシュ | 牡3 | 1 | 2:03.6 |
第51回 | 2011年1月16日 | 2000m | フェイトフルウォー | 牡3 | 2 | 2:00.9 |
第52回 | 2012年1月15日 | 2000m | ベストディール | 牡3 | 2 | 2:00.6 |
第53回 | 2013年1月21日 | 2000m | フェイムゲーム | 牡3 | 7 | 2:02.3 |
第54回 | 2014年1月19日 | 2000m | プレイアンドリアル | 牡3 | 5 | 2:01.1 |
第55回 | 2015年1月18日 | 2000m | ベルーフ | 牡3 | 3 | 2:02.3 |
第56回 | 2016年1月17日 | 2000m | プロフェット | 牡3 | 5 | 2:01.4 |
第57回 | 2017年1月15日 | 2000m | コマノインパルス | 牡3 | 1 | 2:02.5 |
第58回 | 2018年1月14日 | 2000m | ジェネラーレウーノ | 牡3 | 1 | 2:01.2 |
【2019年 第59回 京成杯】レース傾向
京成杯のレース傾向を紐解いていこう。京成杯は、クラシックレースへの飛躍を誓う一戦として位置づけられており、2010年の優勝馬エイシンフラッシュは、同競走以降の皐月賞で3着、日本ダービーで優勝するなどクラシック戦線で輝かしい成績を残している。
2018年に発表されたデータを見てみると、過去10年の開催において前年の8月~10月にデビューした競走馬が好走するに傾向にあることがわかった。前年の8月~10月にデビューした競走馬は好走率においても他を上回り、20%以上の数値をマークしていた。
また、大敗経験のない競走馬が好走する傾向にもあり、勝率と連対率において「0秒2以内」もしくは「0秒3~0秒5」だった競走馬が、他を大きく上回る高い数値をマークしていた。