【2019年 第24回ファンタジーステークス】特徴まとめ
ファンタジーステークスは、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝1,400mを舞台に開催している重賞競走。正賞はKBS京都賞で、「KBS京都」とは京都市に本社を置く京都放送の呼称である。同社から寄贈賞の提供を受けている。これにより、競馬番組表では「KBS京都賞 ファンタジーステークス」(ケイビーエスきょうとしょう ファンタジーステークス)と表記されている。
ファンタジーステークスは、1996年に実施された牝馬競走体系の整備に伴い、3歳(現2歳)牝馬限定の重賞競走として新設された。創設以来、京都競馬場の芝1,400m(外回り)で開催され、阪神3歳牝馬ステークス(現・阪神ジュベナイルフィリーズ)の関西地区における前哨戦として定着している。
2011年までは阪神3歳牝馬ステークス(現・阪神ジュベナイルフィリーズ)の前哨戦としては唯一の牝馬限定戦とされていたが、2012年に関東地区の同競走の前哨戦としてアルテミスステークスが新設されたことにより、ファンタジーステークスの開催時期が1週繰り下げられた。
創設時より外国産馬と地方競馬所属の競走馬が出走となり、2010年からはこれに加えて外国調教馬も出走可能となった。
【2019年 第24回ファンタジーステークス】コースの特徴
ファンタジーステークスのコースの特徴を見てみよう。ファンタジーステークスのコースは、スタート地点から3コーナーまで十分な距離があり、向上面に上り坂があることから、前半のペースはゆったりと流れやすいという特徴がある。
ファンタジーステークスのコースの特徴として、前半が楽である分、3コーナー進入後の急な下り坂からペースアップして、平坦な直線にかけて長く脚を使うことが要求される。
京都競馬場の芝は、内回りコースと外回りコースがあり、移動柵もA~Dコースまでとれることから、終始インコースの良い状態が続く。スプリントレースにも対応できるくらいのスピードの持続力が要求されやすくなっている。
【2019年 第24回ファンタジーステークス】過去10レースの優勝馬
続いてはファンタジーステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第14回 | 2009年11月8日 | 1400m | タガノエリザベート | 牝2 | 8 | 1:21.2 |
第15回 | 2010年11月6日 | 1400m | マルモセーラ | 牝2 | 4 | 1:22.3 |
第16回 | 2011年11月5日 | 1400m | アイムユアーズ | 牝2 | 8 | 1:21.3 |
第17回 | 2012年11月10日 | 1400m | サウンドリアーナ | 牝2 | 2 | 1:20.8 |
第18回 | 2013年11月9日 | 1400m | ベルカント | 牝2 | 4 | 1:21.1 |
第19回 | 2014年11月8日 | 1400m | クールホタルビ | 牝2 | 14 | 1:21.7 |
第20回 | 2015年11月7日 | 1400m | キャンディバローズ | 牝2 | 5 | 1:21.9 |
第21回 | 2016年11月5日 | 1400m | ミスエルテ | 牝2 | 1 | 1:21.8 |
第22回 | 2017年11月3日 | 1400m | ベルーガ | 牝2 | 5 | 1:22.9 |
第23回 | 2018年11月3日 | 1400m | ダノンファンタジー | 牝2 | 1 | 1:21.8 |
【2019年 第24回ファンタジーステークス】レース傾向
ファンタジーステークスのレース傾向を紐解いていこう。ファンタジーステークスでは、2016年の開催において1番人気馬のミスエルテが優勝した。ミスエルテは次走に阪神ジュベナイルフィリーズではなく朝日杯フューチュリティステークスを選んだことでも話題を呼んでいる。その一方で2着に12番人気馬ショーウェイが入り、馬連の配当が102.4倍と高配当になった。2014年は14番人気馬クールホタルビが優勝し、2008年以降9年連続で6番人気以下脳競走馬が3着以内に入っていて、下位人気馬の好走が目立つ傾向にある。
2017年に発表されたデータを見てみると、過去10年の単勝人気別で見た場合、「1番人気」の競走馬が優勝したのは2016年のミスエルテのみだった。その一方で好成績を残しているのが「4~5番人気」の競走馬であるため、やはりファンタジーステークスでは買い人気馬が好走する傾向である模様。
また、前走のレース別成績もポイントで、過去10年のうちファンタジーステークスにて好成績を残していたのは前走が「デイリー杯2歳ステークス」の競走馬だった。該当する競走馬5頭のうち実に4頭が連帯している。そのほかでそれに対しオープン特別から臨んだ競走馬の成績は今ひとつで、「りんどう賞」組がそこそこの結果を残しているが、「その他の500万下」組から臨んだ競走馬は3着以内に入ったことがない。