【2019年 第35回 フェアリーステークス】特徴まとめ
フェアリーステークス(Fairy Stakes)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝1,600mで開催している中央競馬の重賞競走。競走名の「フェアリー(Fairy)」は、妖精を意味する英単語。
フェアリーステークスは、1984年に創設された「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス」を前身とした重賞競走で、1994年に現行の「フェアリーステークス」に改称された。
創設当初は暮れの中山競馬場の芝1,600mを舞台としていたが、1991年に芝1,200mに短縮。その後、2009年に開催時期が1月上旬に移された上に、距離が再び1,600mとなった。さらに、フェアリーステークス(1月)→デイリー杯クイーンカップ(2月)→桜花賞(3月)と各トライアルレースという春の3歳牝馬クラシック路線が編成されることとなった。
1993年より外国産馬、1996年より地方競馬所属の競走馬、2009年より国際競走となったことから外国調教馬も出走可能となった。
【2019年 第35回 フェアリーステークス】コースの特徴
フェアリーステークスのコースの特徴を見ていこう。フェアリーステークスのコースは1コーナー奥からスタートし、外回りの2コースに向かっていくレイアウトになっている。2コーナーまでの距離が短く、先行争いが激しくなるという特徴がある。
外回りに入ってからは、4コーナーまで終始下り坂となっており、ペースが落ちづらいくなっている。直線距離は310mで、直線の半ばには急勾配の上り坂がある。フェアリーステークスのコースは、JRAの芝1,600mのコースの中では、中京競馬場と共にコーナーが3回(新潟競馬場・東京競馬場・京都競馬場・阪神競馬場は2回)で、直線も短いという独特な特徴も持っている。
路盤改修によって従来より速い上がりが出るようになったものの、コース形態上は上がりがかかりやすい構造。外から一瞬の脚でさせる競走馬が好走しやすくなっている。
【2019年 第35回 フェアリーステークス】過去10年の優勝馬
続いてはフェアリーステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第25回 | 2009年1月11日 | 1600m | ジェルミナル | 牝3 | 1 | 1:36.5 |
第26回 | 2010年1月11日 | 1600m | コスモネモシン | 牝3 | 11 | 1:34.8 |
第27回 | 2011年1月10日 | 1600m | ダンスファンタジア | 牝3 | 1 | 1:33.7 |
第28回 | 2012年1月9日 | 1600m | トーセンベニザクラ | 牝3 | 3 | 1:35.5 |
第29回 | 2013年1月12日 | 1600m | クラウンロゼ | 牝3 | 10 | 1:34.7 |
第30回 | 2014年1月13日 | 1600m | オメガハートロック | 牝3 | 1 | 1:36.3 |
第31回 | 2015年1月12日 | 1600m | ノットフォーマル | 牝3 | 11 | 1:35.2 |
第32回 | 2016年1月11日 | 1600m | ビービーバーレル | 牝3 | 3 | 1:34.3 |
第33回 | 2017年1月8日 | 1600m | ライジングリーズン | 牝3 | 10 | 1:34.7 |
第34回 | 2018年1月7日 | 1600m | プリモシーン | 牝3 | 2 | 1:34.6 |
【2019年 第35回 フェアリーステークス】レース傾向
フェアリーステークスのレース傾向を紐解いていこう。フェアリーステークスは、1月の中山競馬場・芝1,600mで開催されるようになった2009年以降、単勝7番人気以下の競走馬が3着以内に12頭も入っており、そのうち優勝馬4頭を含む8頭は10番人気以下と、波乱の決着が多くなっている。
2018年に発表されたデータを見てみると、過去9年の開催において、デビュー戦が「6~9着」だった競走馬が好走する傾向にあり、数値で見ても勝率が16.7%・連対率が33.3%・3着内率が38.9%とかなり高い数値をマークしていた。
また、芝1,600m以上での単勝人気もポイントで、これまでの優勝馬9頭のうち8頭は「1番または2番人気」に支持された経験を持った競走馬だった。特に1番人気の競走馬の3着内率は43.6%であり、他を圧倒していた。