【2019年 第60回 アメリカジョッキークラブカップ】 特徴まとめ
アメリカジョッキークラブカップ(America Jockey Club Cup)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝2,200mで開催している中央競馬の重賞競走。正賞はアメリカ―ジョッキークラブ賞。
競走名が長いことから、新聞の紙面上などでは「AJCC」や「AJC杯」、JRAでは「アメリカJCC」という略称が使われることがある。
アメリカジョッキークラブカップは、1960年にニューヨークジョッキークラブから優勝杯の贈呈を受け、日米友好の一環として創設された。第1回は「新年を飾る競走」として同1月5日に芝2,000mのハンデキャップ競走として開催された。
1961年にその当時1月中旬に同じく中山競馬場で開催されていた「金杯(現・中山金杯)」と施行時期を入れ替え、同時に負担重量が別定、施行距離が芝2,600mに変更された。その後、幾度が施行距離が変更されたのち、1984年より中山競馬場の芝2,200mに定着した(ただし同年はダート1,800mで開催されている)。
1972年より外国産馬、2006年より外国調教馬も出走可能となった。
【2019年 第60回 アメリカジョッキークラブカップ】コースの特徴
アメリカジョッキークラブカップのコースの特徴を見ていこう。アメリカジョッキークラブカップのコースはホームストレッチの直線入り口からのスタート、1コーナーまでは約430mとなっている。スタート直後に急勾配の上り坂があり、その後1コーナーでも2コーナーまでの上り坂が存在するという特徴を持つ。
その後、2コーナー過ぎから4コーナーまで終始下り坂となっている。最後の直線の距離は310mで、直線の半ばには再び急勾配の上り坂が待ち受けているというのもこのアメリカジョッキークラブカップのコースの特徴である。
アメリカジョッキークラブカップでは、前半はゆったりと流れ、後半の向正面あたりより長く脚を使い続けることが要求されることとなる。
【2019年 第60回 アメリカジョッキークラブカップ】過去10年の優勝馬
続いてはアメリカジョッキークラブカップの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第50回 | 2009年1月25日 | 2200m | ネヴァブション | 牡6 | 4 | 2:13.9 |
第51回 | 2010年1月24日 | 2200m | ネヴァブション | 牡7 | 5 | 2:12.6 |
第52回 | 2011年1月23日 | 2200m | トーセンジョーダン | 牡5 | 1 | 2:14.2 |
第53回 | 2012年1月22日 | 2200m | ルーラーシップ | 牡5 | 1 | 2:17.3 |
第54回 | 2013年1月20日 | 2200m | ダノンバラード | 牡5 | 3 | 2:13.1 |
第55回 | 2014年1月26日 | 2200m | ヴェルデグリーン | 牡6 | 2 | 2:14.0 |
第56回 | 2015年1月25日 | 2200m | クリールカイザー | 牡6 | 4 | 2:13.6 |
第57回 | 2016年1月24日 | 2200m | ディサイファ | 牡7 | 2 | 2:12.0 |
第58回 | 2017年1月22日 | 2200m | タンタアレグリア | 牡5 | 7 | 2:11.9 |
第59回 | 2018年1月21日 | 2200m | ダンビュライト | 牡4 | 2 | 2:13.3 |
【2019年 第60回 アメリカジョッキークラブカップ】レース傾向
アメリカジョッキークラブカップのレース傾向を紐解いていこう。アメリカジョッキークラブカップでは、昨年まで5年連続で単勝7番人気以下の競走馬が3着以内に入っている。ちょうど有馬記念の約1か月後という時期に当たるが、早くも重賞戦線は春のビッグタイトルへと動き出す。ただこの寒さが厳しい中、この時季を得意とする“季節巧者”が台頭するケースも多くなっている。
2018年に発表されたデータを見てみると、過去10年の開催においてベテランの域にいる競走馬が好走するに傾向にあることがわかった。2000年までは若馬が優勢とされていたが、2001年以降は2007年の優勝馬マツリダゴッホ(当時4歳)のみとなっている。
また、有馬記念やジャパンカップなどのGI競走、GII競走の金鯱賞やステイヤーズステークスから出走している競走馬が好走していることもわかっている。