【2018年 第8回 JBCレディスクラシック】特徴まとめ
JBCレディスクラシック(ジェイビーシーレディスクラシック)は、日本のJBC実行委員会と施行競馬場を管轄する地方競馬主催者が、各地の競馬場で持ち回り開催する重賞競走。農林水産省から寄贈賞の提供を受けており、正式名称は「農林水産大臣賞典 JBCレディスクラシック」。
JBCレディスクラシックは、2011年にアメリカのブリーダーズカップに範をとりながら、将来的にダートの各カテゴリー(年齢・性別・距離など)におけチャンピオン決定戦にするべく、生産者が主導して実施する「JBC競走」のひとつとして創設。
2001年より施行されているJBCクラシック、JBCスプリントとともに、2018年現在3つのJpnI競走が同一日に同一の競馬場で施行される。開催地は固定されておらず、各地の競馬場が持ち回りで開催している。
日本グレード格付け管理委員会の取り決め規定から、創設から2年間はダートグレード競走としての格付けなしで、2011年は「(南関東)SⅠ」、2012年は「重賞」と格付け表記された。2013年よりJpnIに新規格付けされた。
施行距離は基本的にはダート1,800mだが、施行場の都合により前後する。
【2018年 第8回 JBCレディスクラシック】コースの特徴
JBCレディスクラシックのコースの特徴を見てみよう。JBCレディスクラシックのコースは、ホームストレッチの半ばをスタート地点としており、1コーナーまでは約300mとJRAのダート1,800mのコース(他には新潟・中山・中京・阪神)の中では最も短い距離となっている。
ただし、コーナーは回りやすくなっており、それに加えレース前半はほぼ平坦であることから、多少を無理をしてでもこの前半で良いポジションを取っておいた方がアドバンテージとなりやすいという特徴がある。3コーナーの途中には急な下り坂があり、最後の直線はほとんど平坦となっている。
JBCレディスクラシックのコースの特徴として、コーナーも曲がりやすいことから、ダート1,800mのコースとしては後半が加速しやすい構造となっており、脚抜きの良い馬場状態であるときは、芝のコースの時のような上がり時計が出ることもある。4コーナーで上位に入り込み、そのままゴールまで末脚を持続できるだけの持久力がJBCレディスクラシックを制すカギとなる。
【2018年 第8回 JBCレディスクラシック】過去7レースの優勝馬
続いてはJBCレディスクラシックの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第1回 | 2011年11月3日 | 1800m | ミラクルエンジェル | 牡4 | 2 | 1:49.6 |
第2回 | 2012年11月5日 | 1600m | ミラクルレジェンド | 牡6 | 1 | 1:40.7 |
第3回 | 2013年11月4日 | 1500m | メーデイア | 牡4 | 1 | 1:33.3 |
第4回 | 2014年11月3日 | 1800m | サンビスタ | 牡4 | 2 | 1:49.3 |
第5回 | 2015年11月3日 | 1800m | ホワイトフーガ | 牡4 | 4 | 1:51.5 |
第6回 | 2016年11月3日 | 1600m | ホワイトフーガ | 牡6 | 1 | 1:41.3 |
第7回 | 2017年11月3日 | 1800m | ララベル | 牡4 | 5 | 1:54.2 |
【2018年 第8回 JBCレディスクラシック】レース傾向
JBCレディスクラシックのレース傾向を紐解いていこう。
JBCレディスクラシックは過去7回の開催における優勝馬はすべて道中8番手以内で進めていた競走馬である。ただし、2017年の条件ではJBCレディスクラシックに出走できるJRA所属場は7頭までで、残りは地方競馬所属の競走馬となる。
地方競馬の競走馬は、トップクラスの数頭を除くと、中央競馬所属の競走馬のペースについていけないことがほとんどである。その結果として、JRA所属の差し・追い込み馬が先行しているようなポジションになることが多い。