【2018年 第54回 小倉記念】特徴まとめ
小倉記念(こくらきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が小倉競馬場の芝2,000mで開催している中央競馬の重賞競走。競馬番組表では「農林水産省賞典 小倉記念(のうりんすいさんしょうしょうてん こくらきねん)」という名称になっており、正賞は農林水産大臣賞。
小倉記念は、1965年に4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走として芝2,000mで創立されており、小倉競馬場で開催する重賞競走の中で最も歴史が古い。小倉記念の負担重量は1995年から1999年までは別定重量で行われていたが、2000年より再びハンデキャップとなった。
出走資格は、未出走馬および未勝利馬を除くサラ系3歳以上。外国産馬は1995年から2003年および2005年以降、地方競馬所属馬は1996年から、外国馬は2009年から出走可能となった。
また、小倉記念は2006年よりJRAが夏季競馬をさらに盛り上げるべく設けた「サマー2000シリーズ」の第3戦に組み込まれている。
【2018年 第54回 小倉記念】コースの特徴
小倉記念のコースの特徴を見ていこう。小倉記念のコースは4コースのポケットからスタートして、1コーナーに向っていくというレイアウトになっている。
まず、平坦なホームストレッチを1コーナーまで500メートル弱を走る。ここでスピードに乗ることとなり、前半のペースが速くなりやすくなる。しかしその後に1コーナーから2コーナーにかけて高低差3メートルの上り坂があるタフな構造となっているのが小倉記念のコースの特徴である。
後方からレースを進めてくる馬は、3コーナー手前から4コーナーにかけての下り坂と平坦な直線にて、長く脚を使う必要があるため、最後のコーナーからゴールにかけてはまくりきる体力が競走馬に要求されることとなる。
【2018年 第54回 小倉記念】過去10年の優勝馬
続いては小倉記念の過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第44回 | 2008年8月3日 | 2000m | ドリームジャーニー | 牡4 | 2 | 1:57.9 |
第45回 | 2009年8月2日 | 2000m | ダンスアジョイ | 牡8 | 16 | 1:58.3 |
第46回 | 2010年8月1日 | 2000m | ニホンピロレガーロ | 牡7 | 9 | 1:57.9 |
第47回 | 2011年7月31日 | 2000m | イタリアンレッド | 牝5 | 4 | 1:57.3 |
第48回 | 2012年8月5日 | 2000m | エクスペディション | 牡5 | 3 | 1:57.3 |
第49回 | 2013年8月4日 | 2000m | メイショウナルト | 騸4 | 3 | 1:57.1 |
第50回 | 2014年8月10日 | 2000m | サトノノブレス | 牡4 | 3 | 1:59.8 |
第51回 | 2015年8月9日 | 2000m | アズマシャトル | 牡4 | 6 | 1:58.0 |
第52回 | 2016年8月7日 | 2000m | クランモンタナ | 牡7 | 11 | 2:00.0 |
第53回 | 2017年8月6日 | 2000m | タツゴウゲキ | 牡5 | 4 | 1:57.6 |
【2018年 第54回 小倉記念】レース傾向
小倉記念のレース傾向を紐解いていこう。過去10年の優勝馬を見ていくと、1番人気馬が1頭も優勝していないことがわかる。2番人気馬についても2008年を最後に一度も優勝していない。
その反面、2009年には16番人気のダンスアジョイ、2016年には11番人気のクランモンタナが優勝しているなど、小倉記念は人気の低い馬いわゆる穴馬が好走する傾向にあるようだ。
また、2009年・2010年・2016年以外の優勝馬は「5歳以下」という傾向でもあることから、小倉記念は若く人気の低い競走馬で馬券を買うのが得策と言える。