【2018年 第54回 福島記念】特徴まとめ
福島記念(ふくしまきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が福島競馬場の芝2,000mで開催している中央競馬の重賞競走。競馬番組表では「農林水産省賞典 福島記念(のうりんすいさんしょうしょうてん ふくしまきねん)」と表記されている。正賞は、農林水産大臣賞、福島県知事賞。
福島記念は、1965年に4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走として創設された。創設当初は夏季開催となっていたが、その後開催時期について幾度かの変更を経て、1974年以降現行の11月開催となり、福島競馬のフィナーレを飾る競走となっている(ただし、1995年、1996年、2011年は新潟競馬場で開催された)。
2012年は「近代競馬150周年記念」の副称を付けて開催された。
1998年から地方競馬所属の競走馬、1999年から2002年と2005年以降より外国産馬が出走可能となり、2006年に国際競走となったことにより外国調教馬も出走が可能となった。
【2018年 第54回 福島記念】コースの特徴
福島記念のコースの特徴を見ていこう。福島記念のコースは4コーナーの奥にあるポケット(引き込み線)からのスタートとなり、スタート直後に緩やかな下り坂があり、その後に上り坂があるという特徴がある。
スタート地点から1コーナーまでの距離が約500mと長い。決勝線を過ぎた辺りから1コーナーや2コーナーにかけて緩やかな下り坂があり、向正面には約100mにも及ぶ上り坂がある。
3コーナーから4コーナーにかけては平坦になっており、最後の直線距離はAコース使用時で292m。ゴール前には上り坂がある。
福島記念のコースは、前半の流れが速くなる傾向が強く、淀みのない流れで長く脚を使い続ける能力が要求される。福島記念のコースは、スピードを持続する能力に優れた競走馬が好走するという特徴を持つ。
【2018年 第54回 福島記念】過去10年の優勝馬
続いては福島記念の過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第44回 | 2008年11月24日 | 2000m | マンハッタンスカイ | 牡4 | 7 | 2:00.1 |
第45回 | 2009年11月21日 | 2000m | サニーサンデー | 牡3 | 8 | 1:58.6 |
第46回 | 2010年11月20日 | 2000m | ダンスインザモア | 牡8 | 12 | 1:58.9 |
第47回 | 2011年11月20日 | 2000m | アドマイヤコスモス | 牡4 | 1 | 1:59.1 |
第48回 | 2012年11月18日 | 2000m | ダイワファルコン | 牡5 | 1 | 1:59.5 |
第49回 | 2013年11月17日 | 2000m | ダイワファルコン | 牡6 | 3 | 1:57.3 |
第50回 | 2014年11月16日 | 2000m | ミトラ | せん6 | 6 | 1:58.1 |
第51回 | 2015年11月15日 | 2000m | ヤマカツエース | 牡3 | 2 | 2:02.5 |
第52回 | 2016年11月13日 | 2000m | マルターズアポジー | 牡4 | 7 | 2:00.8 |
第53回 | 2017年11月12日 | 2000m | ウインブライト | 牡3 | 2 | 2:00.2 |
【2018年 第54回 福島記念】レース傾向
福島記念のレース傾向を紐解いていこう。福島記念では、過去10年の優勝馬のうち5頭、2着馬のうち3頭が単勝6番人気以下となっている。その一方、2010年以降8年の開催で、1番人気馬のうち6頭が3着以内に入っている。ハンデキャップレースということもあり、波乱の要素も多い一戦となっている。
2017年に発表されたデータを見てみると、過去10年の出走馬において前走の距離が「芝1,600m」である競走馬が好走する傾向にあることがわかった。同条件の競走馬の勝率は23.5%、連対率は23.5%、3着内率は35.3%と他よりも高い数値をマークしていた。
また、福島記念は3~4歳馬が好走する傾向にもあり、「3歳」と「4歳」の競走馬の連対率は20%以上、3着内率で30%以上を記録していた。その反面、「7歳」の競走馬の優勝歴はなく、3着内率も7.7%と他と比べて大きく下回っている。