【2018年 第23回 エルムステークス】特徴まとめ
エルムステークス(Elm Stakes)は、日本中央競馬会(JRA)が札幌競馬場で開催している中央競馬の重賞競走。競走名の「エルム」とはニレ科ニレ属の植物の総称。日本においては北日本に多く分布していて、街路樹として用いられているハルヒレを英名より「エルム」と呼ばれている。札幌競馬場のダート1,700mを舞台に開催される。
1996年にダート路線整備の一環として、4歳(現3歳)以上・別定の重賞競走「シーサイドステークス」として創設。第1回は函館競馬場のダート1,700mで開催された。1997年に函館競馬場と札幌競馬場での開催日程の入れ替えにより、エルムステークスは舞台を札幌競馬場のダート1,700mへと移された。この時に、競走名も現在の「エルムステークス」へ改称された。
エルムステークスの出走資格はJRA所属の未出走馬と未勝利馬を除くサラ系3歳以上となっている。また地方競馬所属馬は3頭、外国調教馬は7頭までとなっている。
正賞は札幌馬主協会会長賞と地方競馬全国協会理事長賞。
【2018年 第23回 エルムステークス】コースの特徴
エルムステークスのコースの特徴を見ていこう。エルムステークスのコースはホームストレッチ半ばからのスタートとなり、1コーナーまでの距離が短く、300m弱しかないという特徴を持つ。これにより、レース前半からインをロスなく走ることが可能な競走馬が好走しやすくなっている。
エルムステークスのコースは、高低差が0.9mとほとんどない。これはJRAの競馬場において新潟競馬場のダートコースに次ぐものとなる。
ただし、エルムステークスのコースの特徴として、コーナーで加速がつきやすいコースになっていることも挙げられる。これにより、レース前半が速く、中盤(向正面)でペースが緩むような場合は、逆に外からの捲りや差しが決まりやすい。
エルムステークスのコースは、3コーナーで中団より前に取り付き、ゴールまでスピードを持続する体力を持った馬が走りやすいコースである。
【2018年 第23回 エルムステークス】過去10年の優勝馬
続いてはエルムステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。なお、2013年のみ函館競馬場での開催となる。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第13回 | 2008年9月13日 | 1700m | フェラーリピサ | 牡4 | 3 | 1:42.9 |
第14回 | 2009年9月21日 | 1800m | マチカネニホンバレ | 牡4 | 2 | 1:51.1 |
第15回 | 2010年9月20日 | 1700m | クリールパッション | 牡5 | 2 | 1:43.5 |
第16回 | 2011年9月19日 | 1700m | ランフォルセ | 牡5 | 1 | 1:44.2 |
第17回 | 2012年8月25日 | 1700m | ローマンレジェンド | 牝4 | 1 | 1:42.2 |
第18回 | 2013年8月24日 | 1700m | フリートストリート | 牡4 | 3 | 1:42.0 |
第19回 | 2014年7月27日 | 1700m | ローマンレジェンド | 牡6 | 3 | 1:41.9 |
第20回 | 2015年8月16日 | 1700m | ジェルベルムーサ | 牡5 | 2 | 1:43.0 |
第21回 | 2016年8月14日 | 1700m | リッカルド | 騸5 | 7 | 1:43.5 |
第22回 | 2017年8月13日 | 1700m | ロンドンタウン | 牡4 | 4 | 1:40.9 |
【2018年 第23回 エルムステークス】レース傾向
エルムステークスは、秋の大舞台を目指す競走馬はもちろんのこと、既に大規模なレースにおいて好走経験のある競走馬もたびたび参戦してくる注目の一戦である。そんなエルムステークスのレース傾向を紐解いていこう。
2017年までの調べで、2007年からの10年間の開催で、4歳以下の若い競走馬がよく3着内に入る傾向にある。先述のとおり、エルムステークスの舞台である札幌競馬場のダートコースはゴール前の直線が264.3mしかなく、先行力が高い競争馬が好走する。
また、エルムステークスの過去の優勝馬は上位人気馬が多く、堅いレースとなりがちだが、傾向的にあまり大きく荒れるレースではないため、少ない買い目で勝負するのが賢明だと思われる。