【2018年 第53回 デイリー杯2歳ステークス】特徴まとめ
デイリー杯2歳ステークス(デイリーはいにさいステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝1,600mで開催している中央競馬の重賞競走。正賞はデイリースポーツ賞。
デイリー杯2歳ステークスは、12月に施行される阪神ジュベナイルフィリーズと朝日杯フューチュリティステークスの関西圏における前哨戦の1つに位置付けられており、地方競馬所属の競走馬はフューチュリティステークスの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている。さらにデイリー杯2歳ステークスで2着以内に入った地方競馬所属の競走馬には朝日杯フューチュリティステークスの優先出走権が与えられる。
寄贈賞を提供しているデイリースポーツは、神戸新聞社が発行しているスポーツ紙である。
「東京中日スポーツ」は、中日新聞東京本社が発行しているスポーツ紙で、同社より寄贈賞の提供を受けている。
デイリー杯2歳ステークスは、1966年に3歳(現2歳)馬による重賞競走として創設。当時の名称は「デイリー杯3歳ステークス(デイリーはいさんさいステークス)」で、第1回は京都競馬場の芝1,600mで施行された。その後施行場や距離について幾度かの変遷を経て、1997年に京都競馬場の芝1,600mに定着した。
1984年にグレード制が施行され、JRAの独自グレード「GII」に格付けされ、2007年に日本のパートⅠ国昇格に伴い「JpnⅡ」に変更。2010年に国際格付の「GII」に変更された。
2001年に馬齢表示が国際基準に変更され、出走資格も「2歳」に変更された。これに伴いレース名も現行の「デイリー杯2歳ステークス」となった。
1989年から外国産馬、1995年から地方競馬所属の競走馬の出走が可能となり、2010年には国際競走に指定され外国調教馬も出走が可能となった。
【2018年 第53回 デイリー杯2歳ステークス】コースの特徴
デイリー杯2歳ステークスのコースの特徴を見ていこう。デイリー杯2歳ステークスのコースは2コーナーの引き込み線にあるスタート地点から、3コーナーまでの距離が長いという特徴がある。
向正面半ばから3コーナーにかけて上り坂、3コーナーから4コーナー半ばにかけて下り坂がある。下った後の直線距離は400m(Bコース使用時398.7m)が平坦となる。この直線では馬群がばらけて、内側が空くケースも多い。
京都競馬場の芝は移動柵がA~Dコースまで取れることから、終始インコースの良い状態が続くという特徴を持つ。デイリー杯2歳ステークスのコースは、基本的には時計勝負になりやすく、スピードの持続性に加え、インを器用に立ちまわされる能力が要求されるコースとなっている。
【2018年 第53回 デイリー杯2歳ステークス】過去10年の優勝馬
続いてはデイリー杯2歳ステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第43回 | 2008年10月18日 | 1600m | シェーンヴァルト | 牡2 | 3/td> | 1:33.3 |
第44回 | 2009年10月17日 | 1600m | リディル | 牡2 | 1 | 1:33.7 |
第45回 | 2010年10月16日 | 1600m | レーヴディソール | 牝2 | 1 | 1:33.6 |
第46回 | 2011年10月15日 | 1600m | クラレント | 牡2 | 4 | 1:34.9 |
第47回 | 2012年10月6日 | 1600m | テイエムイナズマ | 牡2 | 6 | 1:34.7 |
第48回 | 2013年10月5日 | 1600m | ホウライアキコ | 牝2 | 2 | 1:33.2 |
第49回 | 2014年11月15日 | 1600m | タガノエスプレッソ | 牡2 | 5 | 1:35.1 |
第50回 | 2015年11月14日 | 1600m | エアスピネル | 牡2 | 2 | 1:35.9 |
第51回 | 2016年11月12日 | 1600m | ジューヌエコール | 牝2 | 2 | 1:34.6 |
第52回 | 2017年11月11日 | 1600m | ジャンダルム | 牝2 | 5 | 1:36.3 |
【2018年 第53回 デイリー杯2歳ステークス】レース傾向
デイリー杯2歳ステークスのレース傾向を紐解いていこう。デイリー杯2歳ステークスでは、2016年の2着馬ボンゼンヴィーソが次走の朝日杯フューチュリティステークスと翌春のNHKマイルカップでそれぞれ3着に食い込んだり、2015年の優勝馬エアスピネルが次走の朝日杯フューチュリティステークスで2着に入る等、今後のGI戦線や翌年以降の短距離戦線に直結するレースとなっている。
2017年に発表されたデータを見てみると、過去10年の優勝馬のうち9頭はキャリア3戦以下かつ前走の1着馬だった。その一方でキャリア4戦以上の競走馬は3着内率19%と勝ち切れておらず、前走の着順が2着以下の競走馬もまた3着内率20.9%とわずかながら苦戦している。デイリー杯2歳ステークスでは、キャリア3戦以下かつ前走の1着馬が好走する傾向にある。
また、8月下旬以降のJRAの芝のレースにて4着以内に入った競走馬が好走する傾向にあり、過去10年の開催で3着以内に入った競走馬30頭のうち27頭はこれに該当している。