【2018年 第54回 中日新聞杯】特徴まとめ
中日新聞杯は、日本中央競馬会(JRA)が中京競馬場の芝2,000mで開催している中央競馬の重賞競走。正賞は中日新聞社賞。
寄贈賞を提供している中日新聞社は、愛知県・東京都・石川県・静岡県に本社を置く新聞社である。
中日新聞杯は、1965年に5歳(現4歳)以上の競走馬による重賞競走として創設された。創設当時は「中日杯(ちゅうにちはい)」の名称で、翌1966年に現名称に変更された。
創設当時は中京競馬場に芝コースがなかったことから砂コースの1,800mで開催され、芝コースが新設された1970年に芝1,800mに変更された。その後2006年より現行の芝2,000mに変更された。
開催時期も1999年までは春季、2000年から2011年までは暮れの中京開催、2012年から2016年までは再び春季に開催されていたが、2017年から中距離競争体系の整備に伴い再び暮れの中京開催に戻された。
2008年より外国産馬、2000年から2011年までと2017年から地方競馬所属の競走馬が、2009年から国際競走に指定されたことを受けて外国調教馬が出走可能となった。
【2018年 第54回 中日新聞杯】コースの特徴
中日新聞杯のコースの特徴を見てみよう。中日新聞杯のコースは、ホームストレッチにある上り坂の途中からのスタートとなり、コースを1周するレイアウトとなっている。
スタート後も1コーナーから2コーナーと向正面半ばにかけて緩やかな登り勾配が続いており、前半1,000mはほぼ上り坂を走る形となるのが中日新聞杯のコースの特徴。その後、3コーナー手前から4コーナー過ぎまで下り坂となっており、最古の直線にて再び急な上り坂となる。
スタートからゴールまでの間でほとんど平坦な部分がないタフなコースとなっており、このタフな馬場を乗り切り、最後の直線距離412.5mにおいても末脚を伸ばせるだけの体力が要求される。
【2018年 第54回 中日新聞杯】過去10年の優勝馬
続いては中日新聞杯の過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|
第44回 | 2008年12月13日 | 2000m | ヤマニンキングリー | 牡3 | 2 | 1:59.5 |
第45回 | 2009年12月12日 | 2000m | アーネストリー | 牡4 | 1 | 1:57.4 |
第46回 | 2010年12月11日 | 2000m | トゥザグローリー | 牡3 | 1 | 1:58.7 |
第47回 | 2011年12月10日 | 2000m | コスモファントム | 牡4 | 11 | 1:59.6 |
第48回 | 2012年12月4日 | 2000m | スマートギア | 牡7 | 6 | 2:02.2 |
第49回 | 2013年12月9日 | 2000m | サトノアポロ | 牡5 | 5 | 1:59.6 |
第50回 | 2014年12月15日 | 2000m | マーティンボロ | 牡5 | 10 | 2:01.7 |
第51回 | 2015年12月14日 | 2000m | ディサイファ | 牡6 | 5 | 2:01.2 |
第52回 | 2016年12月12日 | 2000m | サトノノブレス | 牡6 | 1 | 2:01.3 |
第53回 | 2017年12月9日 | 2000m | メートルダール | 牡4 | 2 | 1:59.3 |
【2018年 第54回 中日新聞杯】レース傾向
中日新聞杯のレース傾向を紐解いていこう。
2017年に発表されたデータを見てみると、若い競走馬が好走する傾向にあり、年齢別成績において「4歳以下」の競走馬の3着内率が37.3%と優秀な成績だった。その一方で、「5歳以下」の競走馬はそれを大きく下回る11.1%に留まっていた。
また、2007年から2011年にかけては「5歳以上」の競走馬の優勝例がなく、3着内率も4%に留まっていた。中日新聞杯では「4歳以下」の競走馬が好走する傾向にある。