【2018年 第62回 京成杯オータムハンデキャップ】特徴まとめ
京成杯オータムハンデキャップ(けいせいはいオータムハンデキャップ)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝1,600mを舞台に開催している中央競馬の重賞競走。レース名の「京成」は、寄贈賞の提供を受けている京成電鉄にちなんでいる。正賞は京成電鉄株式会社賞。
京成杯オータムハンデキャップは、1956年に4歳(現3歳)以上のハンデキャップ競走として創設された。創設当時の名前は「オータム・ハンデキャップ」だった。その後、1959年に「京王杯オータムハンデキャップ」、1998年に現在の「京成杯オータムハンデキャップ」に改称された。
創設当初は東京競馬場の芝1,600mで開催され、1963年に芝1,800mに延長。その後幾度かの開催場・距離の変更を経て、1980年から中山競馬場での開催が定着し、1984年から現行の芝1,600mで行われている。
京成杯オータムハンデキャップでは、1994年から外国産馬、1998年から地方競馬所属の競走馬(認定馬のみ、2頭まで)、2006年から外国調教馬(8頭まで、優先選出)の出走が可能となった。
2012年にJRAが夏季競馬を盛り上げる目的で設けた「サマーマイルシリーズ」の最終戦に組み込まれた。京成杯オータムハンデキャップからは、2014年の優勝馬クラレントと2017年の優勝馬グランシルクがシリーズチャンピオンになった。
【2018年 第62回 京成杯オータムハンデキャップ】コースの特徴
京成杯オータムハンデキャップはのコースの特徴を見ていこう。京成杯オータムハンデキャップのコースは1コーナー奥からスタートし、外回りの2コースに向かっていくレイアウトになっている。2コーナーまでの距離が短く、先行争いが激しくなるという特徴がある。
外回りに入ってからは、4コーナーまで終始下り坂となっており、ペースが落ちづらいくなっている。直線距離は310mで、直線の半ばには急勾配の上り坂がある。京成杯オータムハンデキャップのコースは、JRAの芝1,600mのコースの中では、中京競馬場と共にコーナーが3回(新潟競馬場・東京競馬場・京都競馬場・阪神競馬場は2回)で、直線も短いという独特な特徴も持っている。
路盤改修によって従来より速い上がりが出るようになったものの、コース形態上は上がりがかかりやすい構造。外から一瞬の脚でさせる競走馬が好走しやすくなっている。
【2018年 第62回 京成杯オータムハンデキャップ】過去10年の優勝馬
続いては京成杯オータムハンデキャップの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第53回 | 2008年9月14日 | 1600m | キストゥヘヴン | 牝5 | 3 | 1:32.1 |
第54回 | 2009年9月13日 | 1600m | ザレマ | 牝5 | 2 | 1:32.1 |
第55回 | 2010年9月12日 | 1600m | ファイアーフロート | 牡4 | 4 | 1:32.8 |
第56回 | 2011年9月11日 | 1600m | フィフスペトル | 牡5 | 2 | 1:31.9 |
第57回 | 2012年9月9日 | 1600m | レオアクティブ | 牡3 | 2 | 1:30.7 |
第58回 | 2013年9月8日 | 1600m | エクセラントカーヴ | 牝4 | 3 | 1:31.8 |
第59回 | 2014年9月14日 | 1600m | クラレント | 牡5 | 2 | 1:33.3 |
第60回 | 2015年9月13日 | 1600m | フラアンジェリコ | 牡7 | 13 | 1:33.3 |
第61回 | 2016年9月11日 | 1600m | ロードクエスト | 牡3 | 1 | 1:33.0 |
第62回 | 2017年9月10日 | 1600m | グランシルク | 牡5 | 1 | 1:31.6 |
【2018年 第62回 京成杯オータムハンデキャップ】レース傾向
京成杯オータムハンデキャップのレース傾向を紐解いていこう。京成杯オータムハンデキャップは、秋季競馬の開幕週を彩る名物重賞であると同時に、サマーシリーズの最終競走としても位置付けられているレースである。
2016年の開催で2着だった戸崎圭太騎手がサマージョッキーズシリーズにおける獲得ポイントを41まで伸ばして、初めてシリーズチャンピオンのタイトルを獲得したほか、2014年に優勝したクラレントと田辺裕信騎手が、それぞれサマーマイルシリーズとサマージョッキーズシリーズのチャンピオンに輝くなど、さまざまな形から注目を集める一戦となっている。
2017年に発表されたデータを見てみると、2017年までの10年の出走馬で、「通算出走数が11戦以下」の競走馬の3着内率が45.8%と、非常に優秀な成績を収めていた。また、「通算出走数が12戦以上」の競走馬の内、JRAの重賞での優勝経験がある競走馬の3着内率は25.5%となっている。これらより、京成杯オータムハンデキャップでは、「通算出走数が11戦以下」の競走馬と「通算出走数が12戦以上で、重賞での優勝経験がある」競走馬が好走する傾向であることがわかる。
また、近年では前走で先行していた競走馬が、京成杯オータムハンデキャップで不振になる傾向もあり、これも馬券を買ううえで重視するべきポイントと言える。