「ディグリーズ（DEGREES）」の基本情報

「ディグリーズ（DEGREES）」をくまなく徹底検証！

「ディグリーズ（DEGREES）」とは、2018年3月12日より運営している競馬予想サイトだ。比較的新しい競馬予想サイトだが、果たして「ディグリーズ」という競馬予想サイトはいったいどんな競馬予想サイトなのか。今回はこの「ディグリーズ」という競馬予想サイトについて検証してみようと思う。

「ディグリーズ（DEGREES）」の非会員ページを検証！

「ディグリーズ」の非会員ページを検証してみよう。私がこの「ディグリーズ」を検証しようと思ったのは、このサイトからの迷惑メールが届いていたからだ。もちろんこれまでに「ディグリーズ」に登録などしたことはない。だが、この後「ディグリーズ」についてあることがわかっていく。順を追って検証していこう。

「ディグリーズ」のロゴを見てみると、【国際サラブレッド統括連盟】という言葉が書かれていた。どうやら、「ディグリーズ」は【国際サラブレッド統括連盟】を名乗っているようだ。だがしかし、この【国際サラブレッド統括連盟】について検証してみても、「ディグリーズ」以外のサイトや人物名は出てこなかった。例によって、架空の団体を名乗るサイトのようだ。これは悪徳競馬予想サイトでよく見られることである。

「ディグリーズ」の非会員ページのトップを見てみると、【後払い制】を採用していることが分かる。一見良心的に見えるが、これがあまりにも危険！サイトによっては的中情報を捏造し、不的中のレースを配信していたと主張して、参加不参加問わず利用料を請求するサイトも存在する。またメールで勧誘を行い、メールには記載していないもののサイト上に記載があって、そのレースが的中しているからと後払いの対象とするサイトも存在するため、要注意である。

「ディグリーズ」の会員登録フォームを見てみると、【新規登録キャンペーン実施中】と題し、「登録費・年会費0円で競馬予想を閲覧できる」と書いてあった。今時登録費や年会費が発生する競馬予想サイトのほうが珍しいので、正直サイトの売りになるとは到底思えない。また、キャンペーン実施中とありながらも、キャンペーンの期間の記載がない。このキャンペーンが事実であれば、一定期間を過ぎたころに年会費や登録費を請求してくる可能性が考えられる。なんとも卑怯なやり方だ。

「ディグリーズ」の非会員ページには、【ディグリーズの実力】の証拠とし、4つの的中実績が掲載されていた。「693万」や「1713万」など、なんだかとんでもない額の配当を的中させているようになっているが、どうもどこかで見たことがある的中実績だ。そこで、「ディグリーズ」のIPアドレスを調べてみると「182.48.49.35」ということがわかり、さくらインターネットを使用していることが分かった。これではよくわからないが、次で決定的なことが分かる。

続いては、「ディグリーズ」の特定商取引法に基づく表記を検証してみよう。見てみると、この部分が画像で作成されていることが分かった。どうやら検索されたくないような事情があるようだ。記載内容としては、会社名が「DGコーポレーション」、住所が「東京都渋谷区恵比寿南1-7-8」となっていた。

住所となっている「東京都渋谷区恵比寿南1-7-8」だが、これは「うまチャンス」「うまファンド」「エンペラーホース（閉鎖済）」「パーフェクトホース」「馬券投資救援船団ノア」などのサイトと同じだ。そのため、これらのサイトとの関係性を検証してみると、案の定グループサイトだった。しかもこれらのサイトの的中実績はみな、同じようなデザインになっており、的中実績も捏造したものだった。ということは、「ディグリーズ」の的中実績も捏造していることは間違いないだろう。

それにしても、このグループのサイト、デザインに関して手を抜きすぎでは？

「ディグリーズ（DEGREES）」の会員ページを検証！

非会員ページを検証したので、次は会員登録をして会員ページを検証！

「ディグリーズ」の会員ページは、このグループではおなじみともいえる、ログインしたことを忘れそうなデザインとなっていた。全体を見てみても、非会員ページから登録フォームを省いたぐらいにしか見えない。やはりこのグループのサイトは、デザインについてはかなり無頓着のようだ。しかも、穴馬予想やレース展望などのコンテンツもないようだ。本当につまらない会員ページだなぁ。

「ディグリーズ」の会員ページには「よくある質問」のページがある。見てみると、社長とされている天宮氏のことについて書かれていた。運営会社の「DGコーポレーション」の代表取締役は月島翔一郎氏だが、「ディグリーズ」の方で別に社長が存在するよう。それを見てみると【競馬の本場フランスで「業界トップの大手情報会社」の会長をしていた】【日本での悪徳情報会社の乱立により、悩みの声をたくさん聞いて日本に凱旋して、新時代のシステムを作り上げた】などと書かれていた。どうしてこうもわかりやすい妄想を書けるのやら。ところで「努めていた」となっているが、役職の場合は「務めていた」である。漢字は正しく使おう。

仮にこの掲載内容が事実だとして、どうして天宮氏が務めていたという【業界トップの大手情報会社】の名前が出せないのだろうか？実名をやたらと伏せるあたりで、やましいことがあるのは間違いない。

「ディグリーズ」の会員ページには、組織図が存在していた。中を見ると、【代表取締役社長　天宮 滋】【副社長　美作 麗子】【社外顧問　御法川 源】【絶対王者　藤巻 武蔵】【スーパースター　風早 龍】【競馬新聞記者 秋元 聡】【馬主の御曹司　ケンケン★】【芝造園家　花咲 鈴♪】【獣医会の権威　Dr.小手川】【バクチ王　赤城 忍】【蹄鉄師　大倉 勘吉】【美人過ぎる厩務員　☆Miki☆】【仏の声を聞く住職　慈稔】【元ジョッキー　ジョージ・フェルナンデス】【裏社会のドン　五味 大介】【占い師界の重鎮　紫音先生】【サポートスタッフ　滝崎　琉衣】の17名の馬券師が存在することが分かった。このグループサイトではおなじみの偽者揃いの馬券師であることはわかっている。

特に、元ジョッキーとされているジョージ・フェルナンデスだが、検証してみてもまったくヒットしなかった。どうしてこんなわかりやすい嘘がつけるのか・・・。仮に本当だとして、現役の厩務員である「☆Miki☆」が競馬予想を行うことは、競走の公正確保の観点から禁じられているので問題である。しかも、裏社会と繋がりがある人物と関わっているとなれば、この「ディグリーズ」への信頼も危うい・・・。

さて、話は変わるが、私のもとに「ディグリーズ」からメールが送られてくるようになったのは、2018年8月31日からだ。そこで、送られてきたメールを検証することにし、内容を見ていくととんでもないものを見つけた。それが上記の画像にあるもので、9月20日に送られてきたメールだ。これを見てみると、その週に開催された「オールカマー(GII)」と「神戸新聞杯(GII)」の概要が2、3行掲載されていた。この記載内容について検証してみると、どちらも他サイトに記載されている文章をわずかに変えて転載していることが確認できた。ひどい競馬予想サイトだ。

「ディグリーズ（DEGREES）」の検証結果のまとめ

「国際サラブレッド統括連盟」を名乗る競馬予想サイト。

「うまファンド」「エンペラーホース」「パーフェクトホース」「馬券投資救援船団ノア」等の競馬予想サイトと同じグループによるサイトで、実在しない人物が代表となっていた。さらに現役厩務員が競馬予想を行っていたり、裏社会との繋がりを思わせる箇所、メール内容における転載など、競馬予想サイトの運営上で問題のある点が多く見つかった。

サイトを閲覧する