【2019年 第24回武蔵野ステークス】特徴まとめ
武蔵野ステークス(むさしのステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場のダート1,600mで開催している中央競馬の重賞競走。競馬番組表では「東京中日スポーツ杯 武蔵野ステークス(とうきょうちゅうにちスポーツはい むさしのステークス)」という名称になっており、正賞は中日新聞社賞、地方競馬全国協会理事長賞。
競走名の「武蔵野」は東京都と埼玉県に跨り、南は多摩川から北は川越市付近まで広がっている洪積台地。なお、東京都中部にある武蔵野市は、基地障子を中心に商業・住宅地として発展している。
「東京中日スポーツ」は、中日新聞東京本社が発行しているスポーツ紙で、同社より寄贈賞の提供を受けている。
武蔵野ステークスは、1996年に4歳(現3歳)以上の馬による別定の条件で創設された重賞競走。創設当初は開催時期が5月で、東京競馬場のダート2,100mにて開催されていた。
2000年にダート競走体系の整備が進められ、2014年に「チャンピオンズカップ」に改称されたジャパンカップダートが新設されたことに伴い、「武蔵野ステークス」はダート1,600mに距離が短縮され、施行時期も秋の東京開催に変更。同時にジャパンカップダートの前哨戦として位置づけられた。
武蔵野ステークスでは、創設時より外国産馬の出走が可能で、後に1997年より地方競馬所属の競走馬、2000年より外国調教馬の出走が可能となった。
【2019年 第24回武蔵野ステークス】コースの特徴
武蔵野ステークスのコースの特徴を見ていこう。武蔵野ステークスのコースは2コーナー奥の芝からのスタートとなる。向正面のダートへ合流するまでの距離は約150mもある。
3コーナーにまっすぐ向かっていくレイアウトであることから、スタート直後に馬群が密集しづらく、ポジション取りでごちゃつくことは少ないという特徴がある。向正面半ばには緩やかな上り坂があり、上った後は3コーナーに向かって緩やかな下り坂となっている。4コーナーを回って最後の直線の距離は501.6mでJRAのダートコースの中では最長となっている。
武蔵野ステークスのコースは、スプリンタータイプの競走馬にはタフなコースで、中距離タイプの競走馬は道中の淀みなく速い流れについていけるスピードが要求される。
【2019年 第24回武蔵野ステークス】過去10年の優勝馬
続いては武蔵野ステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第14回 | 2009年11月7日 | 1600m | ワンダーアキュート | 牡3 | 5 | 1:35.5 |
第15回 | 2010年11月14日 | 1600m | グロリアスノア | 牡4 | 6 | 1:36.6 |
第16回 | 2011年11月13日 | 1600m | ナムラタイタン | 牡5 | 4 | 1:35.2 |
第17回 | 2012年11月11日 | 1600m | イジゲン | 牡3 | 1 | 1:36.4 |
第18回 | 2013年11月10日 | 1600m | ベルシャザール | 牡5 | 1 | 1:35.3 |
第19回 | 2014年11月15日 | 1600m | ワイドバッハ | 牡5 | 7 | 1:35.2 |
第20回 | 2015年11月14日 | 1600m | ノンコノユメ | 牡3 | 2 | 1:34.7 |
第21回 | 2016年11月12日 | 1600m | タガノトネール | せん6 | 8 | 1:33.9 |
第22回 | 2017年11月11日 | 1600m | インカンテーション | 牡7 | 6 | 1:35.5 |
第23回 | 2018年11月10日 | 1600m | サンライズノヴァ | 牡4 | 1 | 1:34.7 |
【2019年 第24回武蔵野ステークス】レース傾向
武蔵野ステークスのレース傾向を紐解いていこう。2016年の開催では重馬場という条件でありながら、タガノトネールがコースレコードを記録して制した。2015年の優勝馬であるノンコノユメは、後のチャンピオンズカップで2着、2013年の優勝馬ベルシャザールは武蔵野ステークスとジャパンカップダートを連勝するといったハイレベルな戦いが続いている。
2017年に発表されたデータを見てみると、過去10年の開催で単勝オッズが「1.9倍以下」に支持された競走馬が4頭もいたものの、1着に入った経験がない。その反面、「3.0~3.9倍」からは3頭、「10.0~14.9倍」からは4頭が優勝している。
また、馬齢もかなりポイントとなっており、3歳馬と5歳馬からそれぞれ4頭ずつ優勝しており、3着内率でも3歳馬が33.3%で、5歳馬が22.5%と好走する傾向にある。この一方で、7歳以上の競走馬は苦戦する傾向にある。