【2019年 第33回セントウルステークス】特徴まとめ
セントウルステークス(Centaur Stakes)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場の芝1,200mを舞台に開催している中央競馬の重賞競走。正賞は産経新聞社賞で、競走番組表では「産経賞セントウルステークス」(さんけいしょうセントウルステークス)と表記される。
競走名の「セントウル」とは、ギリシャ神話に登場するケンタウロスのことで、阪神競馬場のセントウルガーデン内にセントウルの像が設置されていて、阪神競馬場のシンボルとされている。
セントウルステークスは、1987年に4歳(現3歳)以上の別定重量で争われるGIIIの重賞競走として創設。当初は芝1,400mで開催されていたが、2000年に現行の1,200mへと短縮され、スプリンターズステークスの重要な前哨戦に位置付けられた。
1989年から外国産馬、1995年より地方競馬所属の競走馬、2005年より外国調教馬(当時は4頭で、2007年より8頭)の出走が可能となった。また、格付けは創設当初はGIIIとなっていたが、2006年にGII(当時はJRA独自のグレード)に格上げされ、翌2007年に日本のパートⅠ国昇格に伴い、国際格付けとなった。
セントウルステークスは、2006年にGIIに格上げされたと同時に、JRAが夏季競馬を盛り上げる目的で設けた「サマースプリントシリーズ」の最終戦に組み込まれた。セントウルステークスからは、2006年の優勝馬シーイズトウショウや2013年のハクサンムーンなど全6頭がシリーズチャンピオンに輝いている。なお、2005年から2010年まではグローバル・スプリント・チャレンジにも組み込まれていた。
2014年より、セントウルステークスの優勝馬にスプリンターズステークスへの優先出走権が与えられることとなった。
【2019年 第33回セントウルステークス】コースの特徴
セントウルステークスのコースの特徴を見ていこう。セントウルステークスのコースは、スタートしてから最初のコーナー(3コーナー)までが約250mとなっている。3コーナー半ばから4コーナー、直線の半ばにかけて緩やかな下り坂があり、ゴール前に急な上り坂が待ち受けるという特徴を持つ。
また、セントウルステークスのコースは、直線距離が356.5m(Aコース使用時)で、3コーナーまでの距離が短いことから、スタート後のポジション争いはごちゃつくことが多いということも特徴として挙げられる。
先行馬にはテンからコーナーまでの短距離で前の良いポジションを取るダッシュ力、差し馬にはインを回る器用さと先行馬を抜き去る瞬発力と直線でのスピードが要求されることとなる。
【2019年 第33回セントウルステークス】過去10年の優勝馬
続いてはセントウルステークスの過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第23回 | 2009年9月13日 | 1200m | アルティマトゥーレ | 牝5 | 5 | 1:07.8 |
第24回 | 2010年9月12日 | 1200m | ダッシャーゴーゴー | 牡3 | 4 | 1:08.0 |
第25回 | 2011年9月11日 | 1200m | エーシンヴァーゴウ | 牝4 | 2 | 1:08.5 |
第26回 | 2012年9月9日 | 1200m | エピセアローム | 牝3 | 6 | 1:07.3 |
第27回 | 2013年9月8日 | 1200m | ハクサンムーン | 牡4 | 2 | 1:07.5 |
第28回 | 2014年9月14日 | 1200m | リトルゲルダ | 牝5 | 4 | 1:07.4 |
第29回 | 2015年9月13日 | 1200m | アクティブミノル | 牡3 | 10 | 1:07.8 |
第30回 | 2016年9月11日 | 1200m | ビッグアーサー | 牡5 | 1 | 1:07.6 |
第31回 | 2017年9月10日 | 1200m | ファインニードル | 牡4 | 1 | 1:07.5 |
第32回 | 2018年9月9日 | 1200m | ファインニードル | 牡5 | 1 | 1:08.8 |
【2019年 第33回セントウルステークス】レース傾向
セントウルステークスのレース傾向を紐解いていこう。前述のセントウルステークスはサマースプリントシリーズの最終戦となっており、3週間後に開催されるスプリンターズステークスの前哨戦となっている。2016年は優勝馬が高松宮記念を制して以来のレースとなったビッグアーサー、2着がアイビスサマーダッシュ(2着)から臨んだネロと、休養を終えて再始動する競走馬が出走する場合、出走馬の比較が難しく傾向となっている。
2017年の時点で発表されたデータを見てみると、ベテラン勢が苦戦する傾向で、7歳以上の競走馬の3着内率は4.5%となっていた。2000年に阪神競馬場の芝1,200mで開催されるようになって以降の優勝歴を見てみても、すべて5歳以下の競走馬。2006年に当時6歳馬だったシーイズトウショウ(この年は中京競馬場で開催)が優勝した以外は、6歳以上の競走馬が優勝していないということになる。
また、その他にもセントウルステークスでは、前走のレースが「アイビスサマーダッシュ」や「高松宮記念」であった競走馬も好走する傾向にあるので、こちらも注目すべきポイントと言える。