【2019年 第69回安田記念】特徴まとめ
安田記念(やすだきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝1,600mを舞台に開催している重賞競走。正賞は農林水産大臣賞、日本馬主協会連合会会長賞、ブリーダーズカップチャレンジ賞で、競馬番組表では「農林水産省賞典 安田記念(のうりんすいさんしょうしょうてん やすだきねん)」と表記されている。
競走名の「安田」とは、明治・大賞・昭和の3世代にわたって競馬に携わり、競馬法の制定や東京優駿(日本ダービー)の創設などに実力し、日本中央競馬会の初代理事長も務めた安田伊左衛門に由来している。東京競馬場には安田伊左衛門の功績を称えて胸像が建立されている。
安田記念は、1951年に「安田賞(やすだしょう)」という名称で創設された。1958年に由来となった安田伊左衛門が逝去し、この年に現名称に改称された。
創設当初は4歳(現3歳)以上の競走馬によるハンデキャップ競走として東京競馬場の芝1,600mで施行されていたが、1984年のグレード制導入に伴いGIに格付されたと同時に、施行時期が優駿牝馬(オークス)の前に移された上に、競走条件が5歳(現4歳)以上の競走馬による定量戦へと変更された。1996年に東京優駿(日本ダービー)の翌週に移設されたうえに、競走条件も「4歳(現3歳)以上」に変更されて、以後この条件で定着した。なお、2005年から2011年までは「アジアマイルチャレンジ」の対象レースとされていた。
2016年にブリーダーズカップ・チャレンジの対象競走に指定され、安田記念の優勝馬には当該年のブリーダーズカップ・マイルへの優先出走権及び出走登録料・輸送費用の一部負担の特権が付与されることとなった。
2017年以降は安田記念の3着内馬に同一年のジャックルマロワ賞への優先出走権が付与されることとなった。2018年にヴィクトリアマイルや優駿牝馬とともにデスティナシオンフランスという名称でフランスのジャックルマロワ賞やヴェルメイユ賞と提携することとなった。
1984年より外国産馬、1993年より外国調教馬、1995年より地方競馬所属の競走馬が出走可能となった。
【2019年 第69回安田記念】コースの特徴
安田記念のコースの特徴を見てみよう。安田記念のコースは、2コーナーにあるスタート地点から、3コーナーへとまっすぐ向かっていくレイアウトとなっており、向上面半ばに上り坂があり、そこから3コーナーにかけて下っていくことになる。
安田記念のコースの特徴として、直線に向かってすぐに約160mの上り坂(高低差2m)があり、その後300mはほぼ平坦となっている。最後の直線距離は525.9m。
安田記念のコースは、前半が速くなりやすく、坂を上った後にゴール前においてもう一段末脚を伸ばすことが要求されるという特徴を持つ。速い時計の決着となると、スプリンタータイプ・インを回ってくる競走馬が好走しやすくなっており、逆に時計がかかる場合は、末脚がしっかしタイプ・中距離型の競走馬が好走しやすくなっている。
【2019年 第69回安田記念】過去10レースの優勝馬
続いては安田記念の過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第59回 | 2009年6月7日 | 1600m | ウオッカ | 牝5 | 1 | 1:33.5 |
第60回 | 2010年6月6日 | 1600m | ショウワモダン | 牡6 | 8 | 1:31.7 |
第61回 | 2011年6月5日 | 1600m | リアルインパクト | 牡3 | 9 | 1:32.0 |
第62回 | 2012年6月3日 | 1600m | ストロングリターン | 牡6 | 2 | 1:31.3 |
第63回 | 2013年6月2日 | 1600m | ロードカナロア | 牡5 | 1 | 1:31.5 |
第64回 | 2014年6月8日 | 1600m | ジャスタウェイ | 牡5 | 1 | 1:36.8 |
第65回 | 2015年6月7日 | 1600m | モリース | 牡5 | 2 | 1:32.0 |
第66回 | 2016年6月5日 | 1600m | ロゴタイプ | 牡6 | 3 | 1:33.0 |
第67回 | 2017年6月4日 | 1600m | サトノアラジン | 牡6 | 3 | 1:31.5 |
第68回 | 2018年6月3日 | 1600m | モズアスコット | 牡5 | 4 | 1:31.3 |
【2019年 第69回安田記念】レース傾向
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