【2019年 第68回 中山金杯】特徴まとめ
中山金杯(なかやまきんぱい)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝2,000mで開催している中央競馬の重賞競走。正賞は日刊スポーツ新聞社賞。
競馬番組表では、「日刊スポーツ賞 中山金杯(にっかんスポーツしょう なかやまきんぱい)」と表記している。
中山金杯は、1952年に5歳(現4歳)以上のハンデキャップの重賞競走として「金杯」という名称で創設された。
当初は中山競馬場の芝2,600mで開催されていたが、1961年に現行の芝2,000mに短縮された。また、負担重量についても1954年に別定に変更されたが、1961年に再びハンデキャップとなった。
中山金杯の開催場については、幾度か東京競馬場に変更されたが、1980年以降は現行の中山競馬場での開催に定着している。その後、1996年に東西で開催される金杯を区別するため、「金杯」から現行の「中山金杯」に改称。
現在中山金杯は、京都金杯と並んで、中央競馬の新年の開幕を飾る名物競走とされていて、多くの競馬ファンに親しまれている。
【2019年 第68回 中山金杯】コースの特徴
中山金杯のコースの特徴を見ていこう。中山金杯のコースは、ホームストレッチの直線入り口からのスタートとなる。1コーナーまでの距離は約400mで、スタート直後に急勾配の上り坂が続いている。
その上り坂から向正面までが緩い下りで、3コーナーと4コーナーにかけてはほぼ平坦というという特徴がある。最後の直線は310mだが、直線には再び急勾配の上り坂が待ち受けるというのも、この中山金杯のコースの特徴である。JRAの芝2,000mのコースのなかでは、中京競馬場と並びタフな構造と言えるが、2014年に路盤が改修されて以降は、3コーナーからスピードに乗りやすくなったように見える。
また、中山金杯のコースは、2度の直線の坂越えをこなすパワーがある競走馬の中で、3コーナーから直線でスピードを持続できる競走馬こそこそ好走しやすいという特徴も持っている。
【2019年 第68回 中山金杯】過去10年の優勝馬
続いては中山金杯の過去10年の優勝馬を見ていこう。
回数 | 開催日 | 距離 | 馬名 | 性齢 | 人気 | タイム |
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第58回 | 2009年1月4日 | 2000m | アドマイヤフジ | 牡7 | 4 | 1:58.5 |
第59回 | 2010年1月5日 | 2000m | アクシオン | 牡7 | 1 | 2:00.8 |
第60回 | 2011年1月5日 | 2000m | コスモファントム | 牡4 | 1 | 1:59.8 |
第61回 | 2012年1月5日 | 2000m | フェデラリスト | 牡5 | 2 | 1:59.4 |
第62回 | 2013年1月5日 | 2000m | タッチミーノット | 牡7 | 2 | 1:59.5 |
第63回 | 2014年1月5日 | 2000m | オーシャンブルー | 牡6 | 5 | 2:00.1 |
第64回 | 2015年1月4日 | 2000m | ラブリーデイ | 牡5 | 4 | 1:57.8 |
第65回 | 2016年1月5日 | 2000m | ヤマカツエース | 牡4 | 3 | 2:01.2 |
第66回 | 2017年1月5日 | 2000m | ツクバアズマオー | 牡6 | 1 | 2:00.6 |
第67回 | 2018年1月6日 | 2000m | セダブリランテス | 牡4 | 1 | 1:59.8 |
【2019年 第68回 中山金杯】レース傾向
中山金杯のレース傾向を紐解いていこう。中山金杯は、その年の中央競馬の開幕日に行われる重賞競走だ。かつては高配当が多く飛び出していたが、2012年以降の開催では比較的順当な結果が続いている。
2018年に発表されたデータを見てみると、過去10年の開催において上位人気馬が好走する傾向にあり、2012年以降の開催では単勝10番人気以下の競走馬が3着以内に入った例がない。そのうえ、優勝馬は全て5番人気以内の競走馬で、2着馬及び3着馬はそれぞれ10頭中7頭が5番人気以内の競走馬となっている。
また、内枠が優勢という傾向にもあり、過去10年の開催では内寄りの馬番が好成績を残していた。ちなみに、真ん中寄りの馬番は2着または3着が多く、13番から外の馬番はさえない結果となっている。